「家庭連合は反日カルト」という批判に対する反論

家庭連合は反日カルトであるという批判がありますが、それに対して反論いたします。

わかりやすいのは、先日対談を予定していた、日本維新の会の大豆生田氏のブログ記事です。
https://www.j-beans.jp/?p=5469

4点あげられているので、それぞれについて反論します。

  1. 統一教会では、韓国をアダム国家、日本をエバ国家と呼んで日本が韓国に尽くすのは当然、という考え方があるようですが、その教えが根本にあるから日本人の財産が搾取されて韓国に送金されているのでしょうか?日本を蔑んでいませんか?

家庭連合は、日本を母の国と言っています。母の国ということは、世界中の他の国々に対してお母さんの立場です。日本を蔑むどころか、尊敬される立場としているのです。関連資料を下記します。

https://ffwpu.jp/wp-content/uploads/downloads/2016/10/ec2584bb6caaad8d903d2c91f968368a.pdf

https://ffwpu.jp/wp-content/uploads/downloads/2017/05/016cecc48082ebecf6870392561ec291.pdf

つまり、日本はエバ(女)の国だから、韓国(男)に貢ぐのは当然だ、などという考えではありません。そもそも、「女は男に貢ぐものだ」という発想自体が、女性蔑視の発想であって、そのような批判は不適切だと思います。

2. 原理講論に”世界の言語は韓国語に統一される”という表記がありましたが、日本人もいずれ韓国語を話すということですか?日本を蔑んでいませんか?

原理講論に書いてあるのは、「韓国語はすなわち、祖国語(信仰の母国語)となるであろう。」ということです。
https://ffwpu.family/library/divineprinciple/secondadvent/secondadvent2#162-3

教祖が語った言葉は尊いものだとして、信者は大切にします。それを翻訳ではなく原語で理解したいと考えるのは当然です。言葉というのは原語で聞くことが、一番ニュアンスを理解しやすいからです。韓国語を学ぶと言うのは、教祖が韓国人だから、信仰の祖国ということになるわけです。これと、私たちが生まれ育った日本の国を愛するということは、概念としては違う話です。これをごっちゃにして、日本を蔑視していると言うのは意味がありません。私は日本人ですから、日本の言葉の美しさや、それを育んできた日本の文化を大切にしています。それと信仰の母国語を学ぶのは別の話です。韓国でいろいろなイベントがあった時は、必ず日本語の通訳が入ります。韓国語でなければ通じない、ということではなく、きちんと言語のサービスをしているわけです。
もちろん、韓国語を勉強して読めるようになっている信者の方もたくさんいます。私もハングル文字の読み方は知っていますが、喋れるというレベルではありません。それでも、韓国勉強しろというようなプレッシャーがあるわけでもありません。
ちなみに、聖書を勉強するキリスト教神学校では、ギリシャ語やヘブライ語が必須科目のようです。ギリシャ語は新約聖書、ヘブライ語は旧約聖書が書かれた言葉だからでしょう。

3. また”東方の国とは韓国・日本・中国の東洋三国をいう。ところがそのうちの日本は代々、天照大神を崇拝してきた国として、、、そして中国は共産化した国であるため、この二つの国はいずれもサタン側の国家なのである”という記述がありますが、日本がサタン側国家に認定されたって、一体誰がしたんですか?
ちなみに大日本帝国憲法下では、「天皇は天照大神の子孫である神聖不可侵な存在」となっています。
天皇家を愚弄していませんか?

ここでいう「サタン側の国」というのは、原理講論が使っている独特な宗教用語です。ここを抜き出すのであれば、きちんと原理講論を読み込んで、原理講論の用語を把握した上で批判するべきです。断片的で表面的な批判でしかありません。原理講論は、信者向けに書かれている本なので、ここだけ抜き出して外から批判するのは、如何なものかと思います。
それでは原理講論では、「神側、サタン側」という言葉をどのような意味合いで使っているかというと、ここの部分が参考になります。

(2) 天の側とサタンの側との区別は何によって決定されるか
天(神)の側とサタンの側との区別は神の復帰摂理の方向を基準として決定される。神の復帰摂理の方向と同じ方向を取るか、あるいは間接的でもこの方向に同調する立場をとるときこれを天の側といい、これと反対になる立場をサタンの側という。ゆえに、天の側であるとかサタンの側であるというのは、我々の常識や良心による判断と必ずしも一致するものとはいえないのである。(原理講論 後編第5章メシヤ再降臨準備時代 第四節世界大戦 (二)第一次世界大戦)
https://ffwpu.family/library/divineprinciple/preparation/preparation2#152-1

つまり、「サタン側」は絶対的に悪い国、と言っているのではなく、これはあくまで相対関係の問題です。
統一原理では、神側・サタン側というのは、行ってみれば兄弟関係です。兄さんがカイン、弟がアベルで、兄がサタン側で弟がアベル側ということになります。旧約聖書では兄カインが弟アベルを打ち殺しますが、復帰原理では、弟アベルが兄カインに侍って尽くして一体化することで、勝利するということになっています。それを個人、家庭、国家、世界のレベルで実現することで、世界が復帰されるというようにするのです。つまり、神側とかサタン側というのは、役割の問題であって、どちらかが絶対的に善で、どちらかが絶対的に悪だと言っているのではありません。
だから、ここで言っている話は、日本を蔑んでいるわけでも何でもないのです。
それから、「天皇家を愚弄していないか」ということですが、それを言うのであれば、まず明らかに天皇を破壊しようとしている団体を批判するべきだと思います。

こんなことを綱領に掲げている政党があります。
「党は、日本国民を無権利状態においてきた天皇制の専制支配を倒し、主権在民、国民の自由と人権をかちとるためにたたかった。」
https://www.jcp.or.jp/web_jcp/html/Koryo
これは、日本共産党です。家庭連合に対して反日だというのであれば、まずは共産党を批判するべきではありませんか。

4,1987年9月16日付けワシントンポスト(統一教会系の新聞)によると、文鮮明は日本の統一教会会長久保木修己に天皇の役目をさせて自分の前にひれ伏させたと記されています。
天皇家を愚弄していませんか?

1987年付ワシントンポストの記事ということですが、私はこのあの記事は見たことがありません。例えそのようなことがあったとしても、これはあくまでも宗教儀式の問題でしょう。文鮮明師は、全人類のメシアだとこう言ってるので、別に日本だけではなく、世界中の指導者に対して親の立場に立つと、こういうことなのだろうと思います。
「ひれ伏す」などと書いてありますが、韓国式の敬拝という儀式があって、それは子どもが親に対する例の仕方で、頭と手を畳につけるという礼式で、日本の座礼に相当すると思います。そのような宗教的な内部儀式を取り出して、反日などと騒ぐのは、これもおかしな話です。そもそもワシントンポストは統一教会系の新聞ではありません。家庭連合の系列の新聞社はワシントンタイムズですから、ここも間違っています。
つまり、「反日カルト」というのは、間違った根拠で、誤った解釈をしているのです。この批判は、家庭連合を批判する団体、つまり日本共産党や全国弁連などの左系の論調そのままであり、それを無批判に流用して「反日カルト」などと言うのは、無意味な批判だと思います。
「家庭連合は反日カルト」などと批判されていますが、①日本は母の国と尊敬され、②韓国語は信仰の祖国語、③神側・サタン側とは兄弟関係、④ワシントンンポストの記事は宗教儀式、である点、誤っています。
反家庭連合団体の論調そのままに批判することは不適切です。

動画はこちら
https://youtu.be/F2sQzs3QECg