エホバの証人が国を提訴 「宗教の児童虐待等Q&A」をめぐり

宗教団体エホバの証人が、2022年12月に子ども家庭庁が策定した「宗教の信仰等に関係する児童虐待等への対応に関するQ&A」をめぐって、国を提訴したという報道があります。

時事通信の記事です。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2026041100332&g=soc
「エホバ」信者ら、国を提訴 宗教虐待巡る指針「違憲」と主張―元首相銃撃事件受け作成・東京地裁
安倍晋三元首相銃撃事件を受けて厚生労働省が作成した「宗教2世」への虐待に対する指針は、信教の自由を侵害し違憲だなどとして、宗教団体「エホバの証人」と信者20人が国に指針の無効確認や1人200万円の損害賠償などを求める訴訟を東京地裁に起こしていたことが11日、分かった。」

この「宗教の児童虐待等Q&A」は、原文がこちらとなります。

https://www.mhlw.go.jp/content/001032125.pdf
元々は、安倍元首相の暗殺事件を機に、家庭連合に対する世間のバッシングが過熱する中で、解散を訴える「宗教二世」が現れて世間が同情した流れで、作成されたものです。
内容的には、家庭連合のみならず、かなりエホバの証人に焦点が当たっているようにも見えます。

このQ&Aは宗教の教義に踏み込んで、子どもの教育そのものに踏み込んだ内容となっており、国際的にも認められた子どもに信仰教育をする権利を、踏みにじる内容となっています。
宗教または信念に基づくあらゆる形態の不寛容および差別の撤廃に関する宣言」(1981年)
https://hrlibrary.umn.edu/japanese/Jd4deidrb.html

このQ&Aに対しては、信教の自由を侵害し、宗教ヘイトクライムを誘発する危険なものだとして、国連人権理事会から日本国に対して通知書が出されました。
https://spcommreports.ohchr.org/TMResultsBase/DownLoadPublicCommunicationFile?gId=28968
英語なので、簡単に要約すると、下記の通りです。
「Q&A ガイドラインの発表は、エホバの証⼈を含む宗教的または信仰的少数派を児童虐待で有罪と⾮難するメディアの報道をもたらしました。エホバの証⼈は、2023年のヘイトクライムが、⽇本での宗教や信仰の⾃由の権利の⾏使にほとんど⼲渉していないと報告した過去 6 年間と⽐較して、638%増加したと報告しています。報告された事件には、2024 年2 ⽉11⽇に千葉県⼋千代市で発⽣した⾼齢のエホバの証⼈への暴⼒的な⾝体的暴⾏が含まれていました。同⽉、エホバの証⼈の⼤量殺戮を脅迫する⼿紙が、神⼾市兵庫区と北区の礼拝所に残されました。これらの懸念される展開は、オンラインおよびオフラインのヘイトスピーチと差別と暴⼒の扇動の増加を伴い、その⼀部は Q&A ガイドラインに直接⾔及しました。」

これについて、Bitterwinterが、記事を出しました。
https://bitterwinter.org/%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%81%ae%e3%82%a8%e3%83%9b%e3%83%90%e3%81%ae%e8%a8%bc%e4%ba%ba%e3%81%ab%e5%af%be%e3%81%99%e3%82%8b%e3%83%98%e3%82%a4%e3%83%88%e3%82%af%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%83%a0%e3%81%ae%e6%80%a5/

日本のエホバの証人に対するヘイトクライムの急増:誰の責任か
「反カルト団体の報告書とQ&Aガイドラインの影響が相まって,2023年の日本におけるエホバの証人に対するヘイトスピーチと暴力事件は,2022年と比較して638%増加した。これは日本国民の人権と信教の自由にとって危機的な状況だ。日本には21万4000人以上のエホバの証人がおり,さらに集会には31万人以上の出席者がいるからだ。その全ての人たちは,今回のヘイトスピーチやヘイトクライムの急増により,直接的または間接的に影響を受けている。
エホバの証人はこのたび,2O24年3月に日本政府に提出した「日本政府への提出書」を公にした。その提出書には,複数の学者(うち1名は署名も付している)による意見書も収められている。またこの提出書では,重大で極めて憂慮すべき事実も明らかになった。エホバの証人は,こども家庭庁(CFA)にQ&Aガイドラインの作成に関する情報開示を請求したが,証拠から明らかになったのは,ガイドラインを作成するよう積極的に働きかけたのが民間の反カルト団体だったということだ。それらの団体は,ガイドラインの内容の作成過程にも関わっていた。」

これらの一連の内容について、過去ブログにまとめたものがありますので、ご参考までご紹介します。

【小笠原家庭教会】(2024年7月7日)
https://www.ogasawara-church.jp/blog/20240707/3697/

家庭連合に対する批判に乗っかる形で、宗教団体全体に対する抑圧が高まっています。
あたかも、宗教が虐待につながるような政府の文書は、親の信仰を継承することを喜びとする二世たちに対する、侮辱です。宗教相手なら、何をしてもよいという世間の風潮は、改めなければなりません。

今回、エホバの証人が、自らの信仰をかけて、国を提訴したことは、正しいことだと思います。不当な行政に対しては、きちんと戦っていくべきと思います。

動画はこちら
https://youtu.be/ec6ZWXcfOYY