文鮮明師「国境線撤廃と世界平和」 グローバリズムとは異なる

私は、聖書講座で聖書を学んでいますが、それは2000年読みつがれてきた聖書の言葉はとても大切で、イエス様が時を越えて私たちの心に語りかけていると思うからです。
同じように、私は家庭連合の信者ですので、文鮮明師が語った言葉を読みながら、その思想を辿っていきたいと思います。
本日は、「国境線撤廃と世界平和」という言葉を読みたいと思います。

家庭連合は世界平和を主張し、名前にも「世界平和」と名の付く団体が多いですが、これは、いわゆるグローバリズムとは異なります。グローバリズムはどちらかと言えば共産主義的な世界国家という文脈で語られることが多いかと思います。自国の利益を重視するナショナリズムの対義語として使われることが多いと思います。

文鮮明師が言っている「国境線撤廃」とは、国と国とはそれぞれ自らの国に誇りを持ちながら、相手を尊重するという意味合いです。国境を挟んで紛争するのはよくない、と言っているわけです。

家庭連合の経典の一つである「平和経」第九篇「国境線撤廃と世界平和」第14部「国境線撤廃と世界平和」には、こう書いてあります。これは、2000年8月18日に、国連本部会議場で文鮮明総裁が語った講演です。

「この世界にあるすべての国境線を撤廃すれば、平和の世界は自動的に到来するでしょう。しかし私たちが記憶しなければならないことは、国境線の主人は誰かと言うと神様ではないという事実です。国境を作り始めた主人は悪魔サタンなのです。」(P184)
「恩讐を愛して一つになれば、国境が崩れていくのです。ですから、神様の戦略戦術は、「恩讐を愛しなさい!」ということなのです。」(P184)

ここで言う国境線は、単なる国境ではなく、詰まるところ、私たちの心と体の問題だと言います。

「国境は、皆様の心が好まないところにも生じ、体が好まないところにも生じ、自分の言葉が好まないところにも生じるのです。私たちが五感を通して心と体が一つになることができなければ、様々な国境が生じるということです」(P185)

こういう思想なので、共産主義的な、個人と個人が戦い、民族と民族が争い、国家と国家が戦って、相手を滅ぼす先に世界国家ができるという考えとは、全く方向性が逆なわけです。

文鮮明師は、最後にこのように語っています。
「私たちの家庭を中心として、転嫁の天国の門、十二の真珠門のどこに行っても、地上・天上天国の個人から家庭、氏族、民族、国家、世界、天宙まで歩いて回っても、誇って余りある真の愛の王座、王権を備えなければならなりません」(P208)

この思想からは、国家を破壊し転覆しようなどという発想は出てきません。恩讐を愛し、為に生きるならば、家庭が生きて、国が生きると言っているのです。これこそが、家庭連合が愛国であることの、思想的背景なのです。