山上被告への被告人質問 殺人行為に対する改悛の言葉はないのか?

安倍元首相暗殺事件の犯人である、山上徹也被告に対する、被告人質問が、11月20日、25日と行われました。
これは殺人事件であり、山上被告は容疑を認めていますので、量刑をどうするかが裁判の焦点になるのだと思います。

この点、犯人が罪に対し、改悛の意を示しているかどうかが、非常に重要なポイントだと思います。山上被告は、自分が犯した罪に向き合い、これからの人生の中でその罪を償っていく必要があります。

ところが、弁護人の質問の仕方にもよるのでしょうが、山上被告の口から、自分が冒してしまった殺人という犯罪に対する改悛の言葉、安倍元首相及び遺族に対する謝罪の言葉は、報道を見る限りはないようです。

そこにあるのは、自身の恵まれない境遇、家庭連合や母親に対する恨みの言葉でした。「絶望感と危機感」という表現はありましたが、罪に対する改悛の言葉がないのです。
【11月20日】
https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/news/20251120-OYO1T50119/

【11月25日】
https://www.yomiuri.co.jp/national/20251122-OYT1T50106/

毎日新聞には、「お騒がせして申し訳ありません」という言葉は書いてあります。しかし、それはごく軽い意味合いでしかなく、通り一片の表現のように思います。
https://mainichi.jp/articles/20251120/k00/00m/040/181000c

それに比べ、山上被告の母親は、安倍元首相、昭恵夫人、そして遺族の方々に対する、明確な謝罪の言葉があります。
【11月13日】
https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/news/20251113-OYO1T50061/

安倍元首相に対する殺人罪と、山上被告の家族環境や母親の献金などは、全く別の次元の話であり、この二つは明確に分ける必要があります。

もちろん、私は家庭連合の信者として、同じ信者である母親の献金等については、心が痛いですし、私自身も家庭連合について、あるいは信者について、問題があれば向き合わなければならないだろうと思います。

しかしそのことと、山上被告が冒した殺人罪とは、違う話なのです。もし「家庭連合の問題が山上被告の犯行につながった、家庭連合がなければ山上の犯行はなかった」と言うのであれば、家庭連合と安倍元首相を結び付けたことも、山上被告の犯行原因であるということになります。山上被告は、安倍元首相が家庭連合の関連団体であるUPFにメッセージを送ったことが、安倍元首相を狙う動機となったと言っています。そして安倍元首相は、家庭連合と深い関係にあると、信じ込むに至ったと言います。その情報は、もっぱら鈴木エイト氏の情報によったと言っています。
https://twitter.com/cult_and_fraud/status/1993492846792556910?s=20
もしそうなら、鈴木エイト氏の情報が、山上被告の犯行の原因であった、ということにもなってしまいます。

何度も申し上げますが、山上被告の犯行と、家庭連合や、家庭連合を安倍元首相につなげる言説を、結び付けるべきではありません。どんな理由があろうと、人の命を奪ってはいけないのです。ましてや、それが一国の指導者であり、その命を奪うことで、自らの思いを世に知らしめようという行動は、あまりにも自己中心的です。そして選挙の最中に、他の人も傷つけてしまうような自家製銃を使用するということは、やはり国家の安定を損なうテロリズムであると言わざるを得ません。山上被告は、自らのとった行動の重みを知り、二度とこのようなことを行わないと誓うべきなのです。

この裁判の、社会に対するメッセージは極めて大きいものと言えます。個人的な恨みなどによって、殺人という凶悪犯罪を正当化するような裁判をすれば、同じような犯罪の発生を誘発させかねません。「自分は大変な思いをしたのだから、殺人を犯しても許されるんだ」という前例を作ってはいけないのです。

この点、山上被告に改悛の言葉がなければ、そもそも罪を償おうという意思もないかもしれません。むしろ、今回のことを正義と勘違いしてしまう危険もあります。まさに、テロリズムの肯定です。社会の意思として、「テロリズムは許さない」という姿勢を明確に示すことは大切であり、今回の裁判の姿勢が問われると思います。

動画はこちら
https://youtu.be/FEfAYYBob0Q