山上徹也被告裁判 母親の証言 安倍昭恵夫人の上申書も

山上徹也被告の裁判で、母親の証言が11月13日に行われました。同じ日に、安倍昭恵夫人の上申書もよみあげられました。
裁判の記事を読みながら、私の考えを何点か申し上げたいと思います。

1点目は、この裁判はあくまで山上徹也被告の安倍元首相の暗殺事件の裁判であり、家庭連合の裁判ではありません。
この2つの問題は、はっきりと切り分ける必要があります。
ただ、山上被告がおこなった行為の動機や背景は、きちんと調べるべきで、その面で母親の証言が聞かれるべきでしょう。

2点目は、山上徹也被告の裁判であり、彼はテロリストなので、名前も与えないし、言い分も聞くべきではない、という意見があります。
それはそうかもしれませんが、山上被告は、自らの罪を自覚し、罪を償うべきだと思います。だから、きちんと名前を出して、自ら行ったことに対する責任を取らせるべきです。当然、彼の言い分は聞くべきだし、発言の機会を与える必要があります。
テロリストだから言い訳は言わせない、というような決めつけは、民主主義の否定であるし、だからこそこのような公開の裁判が開かれているわけです。

3点目は、山上被告の母親が証人に立ったわけですが、暗殺事件から離れて家庭連合の立場から見ると、不利な内容かもしれません。
実際、証言内容は、入教前に家庭に不幸があり、統一教会(当時)に入会して献金をし、家族が貧困になったという内容で、東京地裁が、被害者の共通のパターン、決定書には「類型的傾向」と言っている内容に合致するような内容です。この点をとって、家庭連合の解散命令事件と結び付けたような報道が行われることは不適切です。
母親は、冒頭自分の次男が起こした事件について、母親として謝罪し、みずからが不足であったと悔いています。これは、世の母親として、自然な姿であり、立派な姿勢で会ったと思います。

4点目は、事件から離れて家庭連合の問題を論じたとしても、母親の立場でこの証言を聞いてみれば、当時の家庭の状況は非常に厳しいものでした。夫の自殺、長男の難病と自殺、本当に苦しかったと思います。そしてそれに寄り添ったのは誰かと言えば、当時の統一教会の人々だったわけです。
報道では、母親の証言を献金問題として扱っています。母親の謝罪などについては触れられていません。
https://www.asahi.com/articles/ASTCF0BRGTCFPTIL00NM.html
ただこの記事を見ても、献金の動機としては、「供養はお金の額よりその人が何に苦しんだかとかを探し求めて本人の遺志を慰めて私の心も慰められるのが本当の供養だと思った」と言っています。だからこの母親は、自らの救いも求めて統一教会に入会したのであり、それに寄り添ったのが統一教会の人々であったわけです。この母親が現在でも家庭連合にいるのは、それが理由であり、決して被害者として訴えているわけではありません。

話を山上被告の問題に戻せば、かれが行った行為は、単なる殺人事件ではなく、散弾銃で誰かほかの人が死んでも構わない、無差別殺人未遂とも言えるテロ行為であることは間違いありません。これを、彼の個人的な事情で情状酌量したり減刑したりすることは適切ではなく、だからこそ、陪審員が情に流されないよう、被害者である安倍元首相の遺族である安倍昭恵夫人の上申書を、同時が読み上げられたのだと思います。安倍昭恵夫人の、今も夫がそばにいるように思いますと言い、被告を責めるでもない上申書は、心を打ちます。
適正な裁判が行われることを願うものです。

動画はこちら
https://youtu.be/xbBEwTiTiC4