DX化による生産性向上は日本の急務
高市政権は、財政出動をして、需要を拡大する方針を明確にしています。これは非常に素晴らしいことであり、大いに進めるべきだと思います。
しかし、需要を拡大したとしても、それに供給がついて行かないという問題が、日本の社会にはあります。私が支援している中小企業でも、例えば建設業などでは、働き手、特に若い職人がいないので、受注することができない、従って売り上げを増やすことができないという会社が、多数あります。売り上げを増やせなければ、収益を増やすことはできません。その点で、少子高齢化が進む中では、どうしても外国人労働者に頼らざるを得ないという現実があります。
また、事務処理の面でも、個人向けの消費が拡大し、個人の多様なニーズに対応するために、業務量が拡大しています。ここでもスタッフが限られるというネックがあり、これを解決するためには、デジタル化、DX化を避けることはできません。
私は前職では、10年以上IT部署におりました。そこで、企業へのシステム導入の支援、いわゆるITプロジェクトをお手伝いする仕事をしましたが、ここにはいろいろなハードルがあります。ITシステムは入れればよいのではなく、仕事のやりかた、いわゆる業務プロセスとセットであり、業務プロセスを整理しないと、ITシステムは導入できないのです。また、費用対効果の問題、ITシステム導入の体制など、いろいろなことに目配せしないといけません。それができる人材がなかなかおらず、DX化の大きな制約となっています。
また、DX化を進めるということは、同時にサイバー攻撃のリスクが上がるということでもあります。特に昨今のシステムはクラウド化していて、自社サーバではなくサービスだけを利用する形態なので、サイバー攻撃のリスクは上がっています。私は、聞きなれない資格ですが、情報処理安全確保支援士として登録していて、時々そのようなご相談に対応することがあります。アサヒビールやアスクルのランサムウェア被害が世間を騒がせましたが、これは他人事ではありません。
いろいろ課題はありますが、それでも企業がDX化を進めていくのは、生産性を向上させるためには、どうしても必要です。そして、中小企業にはそれができる人材が非常に少ないのが現実であり、行政の支援が必要な分野であると思います。
動画はこちら
https://youtu.be/KnmqIGZPwMs


