高金利時代にどう対応するのか

日銀は、12月19日に政策金利を0.5%から0.75%に引き上げ、多くの波紋を読んでいます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c29f22949e6e874bc6ffcef688bc61327dd95cf0?page=1

これに対して、間違った政策だとか、景気が後退するなどの批判がありますが、そもそも政府がコントロールできる範囲は、限定的だと思います。
政策金利というのは、銀行間や銀行と日銀間の短期決済用の資金の金利で、短期金利がこれに連動するようです。代表的な指標が、各銀行が最優遇レートとして発表している金利で、これを短期プライムレートと呼んでいます。

一方、長期金利については、国債10年物の利回りが目安になりますが、これは市場で取引される価格に連動します。国債の価格が下がれば利回りが上がり、国債の価格が上がれば利回りが下がります。
https://finance.matsui.co.jp/bonds/jgbr_10/index
これを見ると、2020年頃から、国債の価格がどんどん下がり、利回りが上がっていることがわかります。

短期プライムレートと長期プライムレートは、日銀が発表しています。
https://www.boj.or.jp/statistics/dl/loan/prime/prime.htm

表だと見にくいので、自分で数値をプロットしてグラフにしてみました。

そうすると、短期金利は安定していましたが、長期金利は大きく増えていることがわかります。もともと市場が決める要素が大きいので、政府の利上げを批判しても仕方ないとは思いますが、影響については考える必要があります。

私は中小企業診断士として、中小企業の経営の助言などをしていますが、コロナの特例融資などで借入金を増やした企業がとても多く、返済期限を迎えて非常に厳しい状況になっている会社が少なくありません。多くの中小企業にとって、昨今の金利上昇は、深刻なダメージになりかねません。

高市政権となり、積極的な財政出動をする方針ですが、需要が増えても生産力が上がらなければ、売上を上げることはできず、そのためには設備投資などが必要となります。優良企業は借入を増やしても売り上げを増やせるので耐えられるかもしれませんが、それができない中小企業にとっては、死活問題となります。中小企業施策としてどうするのか、そのような点についても、目配せが必要と思います。

動画はこちら
https://youtu.be/xExuf6lRSm8