統一思想へのいざない(原相論編)
「統一思想」とは、文鮮明総裁が築き上げた統一原理を、思想面に発展させた哲学理論です。李相軒氏が著した著書です。李相軒氏は文鮮明総裁の弟子であり、勝共理論の著者でもあります。
この本は、統一思想のうち「原相論編」をわかりやすく解説したもので、統一思想研究院主席研究員の、木南章良氏の著書です。わかりやすくと言っても、もともとの統一思想が難解なので、解説するのも大変ではありますが、木南氏は図表などもいれながら、簡潔にまとめています。
原相論とは、統一原理で言えば創造論に該当する部分で、神様が被造物を作るにあたって、どのような構想で創造したか、ということを解いている部分です。
私は中でも、「創造の二段構造」に興味を持ちました。創造の二段構造とは、神の創造には、どのような世界を作ろうかという設計図的な創造、即ち内的な創造と、具体的にこの宇宙を作り上げた外的な創造があるというものです。そして、人間は個人で全てを決めて管理することはできず、神の創造の構想の中で与えられたものに左右されるというわけです。
ところが西洋の行き過ぎた個人主義によって、天によって与えられたものを軽視し、人間の本来のあるべき姿が失われていると言っています。その典型的なものが、家庭だというのです。
文鮮明総裁の言葉を引用しています。
「堕落はフリーセックスの根になり、個人主義の先祖になりました。今日のアメリカはどのような国ですか。極度の個人主義、過分な私生活の追求、フリーセックスのようなものを神様が好まれるでしょうか。人間の本心は、極度の個人主義や私生活の保障を願ってはいません。宇宙と国家、町や村、そして父母の愛を受けて暮らしたいというのが私たちの本心が願うところです。」(P145, 平和経P228)
そして、家庭の重要性についても語っています。
「今日の西欧文明を誕生させた根本とも言えるヘブライズムとヘレニズムの二大思想は共に、家庭よりは個人を強調するだけで、天の父母様の想像理想である家庭の重要性はもちろん、理想家庭に対する明確なビジョンを提示することができませんでした。国家を含めた全ての関係の基本単位を家庭でなく個人に規定することによって、親子の関係も国家の統治者と被統治者の関係のような意志の契約関係として規定するという愚を犯してしまいました。すなわち親と子を個体相互間の利益に基づいた契約関係として規定することによって、天倫ではなく人倫の関係に転落させたのです。」(P148、韓鶴子総裁御言葉集2P336)
神の創造を起点として理論を発展させると、天与のものである家庭は、個人の自由の枠外にある、従い個人を尊重するのと同様に家庭を尊重する必要がある、という意味だと思います。
単に宗教的な教義のみならず、それを哲学的に敷衍することは、膨大な人類の哲学資産と比較対照するためにも必要なことと思います。難しい本ではありますが、続編を期待したいと思います。
動画はこちら
https://youtu.be/dMWXRzOUvjE


