KADOKAWA出版中止の真実

KADOKAWAは、アメリカのアビゲイル・シュライアー氏の著作「あの子もトランスジェンダーになった SNSで伝染する性転換ブームの悲劇」(原題:Irreversible Damage : The Transgender Craze Seducing Our Daughters)の日本語訳を出版する予定でしたが、発売の告知後多くの批判を受けて、刊行中止に追い込まれました。

これについて、島田洋一氏が、これは日本言論史上の汚点であると、月刊Hanada 2月号で論じています。
この本は、米国で話題となり、左翼活動家方面から激しい攻撃を受けましたが、アメリカの出版社は毅然とした態度をとりました。KADOKAWAの対応は、非常に残念です。

シュライアー氏は、アメリカのトランスジェンダーに対いて丁寧に取材を行い、現在10代の少女の間で起きている問題を指摘しています。
即ち、この10年間で思春期の少女たちの間にトランスジェンダーが流行し、男性ホルモンを投与したり、乳房切除などの性転換治療を行った結果、不可逆的な損傷を受けている、と告発しているのです。客観的なデータと取材に基づいたレポートであって、決して政治的・思想的に偏ったものではありません。
日本ではまだ顕在化していない問題ですが、アメリカやイギリスではトランスジェンダーセラピストが活躍して性転換治療が一般化しており、取り返しのつかない問題として認知されつつあります。

日本では昨年、LGBT理解推進法が可決されました。その際に、女子トイレにトランスジェンダーを自称する男子が入り込むといった問題は指摘されましたが、性転換治療に関わる問題については、ほとんど議論されませんでした。これは、今後日本でも問題となる可能性があり、その点でこの本は非常に重要です。

私は原本を取り寄せて、Google翻訳の助けを借りて読んでいますが、非常に時間がかかります。別の出版社が翻訳を出版することを期待します。