家庭連合信者への拉致監禁の背景に共産主義思想
家庭連合の信者に対する拉致監禁による強制棄教は、4300件を越えます。成人した大人を拉致して閉じ込め、信仰を捨てさせようとする行為の背景には、共産主義的な思想が見られます。今日は、この点について話してみます。
共産主義の特徴は神を否定する唯物思想であり、歴史は抑圧者と被抑圧者の相克により発展してきたという唯物史観が存在することは、昨日述べました。そのために、人の恨みを助長して対立構造を作り、既存の秩序を破壊することが、歴史の発展には必要だと考えています。そのためには、暴力も正当化されます。
これを、拉致監禁を行う反対牧師や脱会屋の行動にあてはめると、見事に当てはまるのです。
反対牧師や脱会屋が、まずアプローチするのは、信者本人ではなくその親です。親は子が家庭連合の信者になることで、自分の子が自分の願いと違う道を選んだと思っています。
世の中にはいろいろな親子関係があって、子は必ずしも親が望む選択をしません。自分の職業をついで欲しいと願っても違う道を行くとか、望んでいない結婚をするとか、様々です。子のことで悩まない親はいないのであって、私も5人の子の親として、よくわかります。だから、子が家庭連合の信仰を持ったとしても、それだけならよくある親子問題です。
しかし、ここに反対牧師や脱会屋がからむと、話が変わってきます。反対牧師や脱会屋は、親の子に対する愛情を利用して、「あなたの子は、反社会的団体である統一教会によってマインドコントロールされた。今救出しなければ、いずれ加害者になってしまう」と説得します。そうすると、親は子が自分の願いと違う道を選択したことの理由を、親子関係以外のところに見出すことができます。
次に、反対牧師や脱会屋は親に拉致監禁を提案します。もちろん「保護説得」と言葉を言い換えての上です。そして、親が「保護説得」に躊躇すると、親の子に対する愛情が足らない、と煽ります。その結果、親は反対牧師や脱会屋が提案する、「保護説得」に同意してしまうのです。
強制的に身柄を拘束し、脱出不可能な場所に長期間閉じ込めるのは、明らかに暴力です。この暴力も、「反社会的団体からの救出」という言葉で、正当化されます。拉致監禁はどう言いつくろっても暴力以外の何物でもありません。親も良心の呵責というものがありますから、最初はためらうのでしょうが、これは社会のためにもなる、という言葉で、「良心の呵責」というストッパーがはずれてしまうのです。
如何でしょうか。信者の自由な信仰を、マインドコントロールをかけて子を奪った教会と、そこから我が子を救出する親という対立構造に置き換え、拉致監禁という暴力を「反社会的団体からの救出」という大義を与えて正当化する。これは、まさに共産主義的な思考パターンそのものです。
拉致監禁は暴力です。いかなる理由があれ、それは許されません。そして信者が信仰するのは、マインドコントロールなどではなく、本人の自由意志です。その自由意志を否定することは、信教の自由を侵害する、とんでもない人権侵害です。拉致監禁の背景にある共産主義的な思想に、だまされてはいけません。
動画はこちらをご覧ください。
https://youtu.be/9l139c5d7-E
