精神現象学(上)

ドイツ観念論の完成者と言われるヘーゲルの代表的な著作です。上巻だけで、600ページ以上あります。
マルクスは、この弁証法を唯物弁証法として、階級闘争理論を構築したそうです。共産主義を理解する上で、弁証法は重要かと思い、本家本元のヘーゲルの本を読もうと思ったのが、本書を読み始めたきっかけです。

しかし、読み始めたのはよいものの、何が書いてあるのか、さっぱりわかりません。
本の裏表紙に、こんな解説が書かれています。

「感覚的経験という最も身近な段階から、数知れぬ弁証法的過程を経て、最高次の「絶対知」へと至るまで―。精神のこの遍歴を壮大なスケールで描き出し、哲学史上、この上なく難解かつ極めて重要な書物として、不動の地位を築いてきた「精神現象学」」

なんのこっちゃ。

なんとか上巻の600ページを読みましたが、やはり難しくてついていけませんでした。
おぼろげながら、「悟性」という単語が出てきたことから、単に「認識する」ということから、物事を「悟る」段階を経て、絶対的な何かに至るのだろうな、というような想像ができた位です。

哲学者は、このような本を解釈するのですね。大したものです。
下巻も同じくらいの分量です。いつ読み終わるかわかりませんが、何とか読んでみようかと思います。