「愛してる」の言葉

日本の男性は、妻に対して「愛してる」という言葉を、あまり言わないのだそうです。西洋映画を見ると、欧米では当たり前のように” I love you.”というセリフが交わされます。しかし日本映画では、あまり「愛している」という会話はないように思います。

居酒屋の会話でも、自分の夫婦は仲がいいというような話はあまりウケないし、夫婦円満という話題は、気恥ずかしいのではないでしょうか。特に私のような昭和世代は、そういう傾向が強いように思います。

しかし私は、妻に対して「愛している」と言葉に出すようにしています。結婚以来これは続けていて、ほぼ毎日言っています。

妻は、この言葉に心がこもっていないと見透かしていて、あまり反応がありません。ほとんど「おはよう」「おやすみ」位にしか受け取られていないようです。ドラマのように、とっておきの時に一言だけ言う方が、希少価値があるのかもしれません。

しかし、言葉は生きていると私は思っています。人を罵る言葉より、人を褒める言葉の方が、よいと思うのです。
だから、多少デフレ化しているきらいはあるものの、私は妻に対する「愛している」は、続けようと思っています。