反原理共闘

40年も昔の話になりますが、学生時代、学内に反原理共闘というグループがいました。左翼学生のグループとしては、共産党系の民主青年同盟(民青)がありましたが、それと異なる新左翼といわれるグループがいくつかあり、それらが集まって「反原理共闘」を名乗って活動していたのです。

反原理共闘は、特段の理念を持たず、単に原理研究会(以下、原研)に反対するために活動する団体です。原研は、統一原理を学び、真理を探究する学生サークルで、私はここで神の存在を知り、統一教会(当時)に入会しました。(なお、左翼学生は、原研と言わずに、原理研と言っていました)

反原理共闘は、暴力を肯定するグループでした。原研メンバーは、暴行を受け、眼鏡を壊されたり、服を破られたり、殴られたりしました。私も殴られて顔を腫らしたことが、何度もあります。私は高校時代に柔道をしていて体力には自信があったのですが、何しろ集団で暴行されるので、どうにもなりません。
共産主義者は、階級闘争により社会が発展すると信じていますから、暴力革命を肯定します。階級の敵とみなせば、暴力を辞さないのです。私はこのことを、身をもって体験しました。

また、民青も含め左翼学生は、相手を敵とみなすと「レッテル貼り」をします。相手の意見を尊重するのではなく、階級の敵と決めつけるのです。原研の場合、「公安警察のスパイ」というレッテルを貼られました。統一教会と公安警察がつながっているなど、現在反社などと言われていることを考えるとありえないわけですが、名目は何でもよいのです。当時左翼学生は、警察を国家権力の手先として毛嫌いしていましたから、原研に対するレッテルとしては、ちょうどよかったのでしょう。

現在、反原理共闘などという団体は、存在しないと思いますが、共産主義の誤りを指摘し続ける家庭連合を潰そうとする勢力が、その暴力性とレッテル貼りの手法を、受け継いでいます。拉致監禁を行い、「カルト」「マインドコントロール」「反日」「反社」「二世虐待」と決めつけるなど、何でもありです。
左翼の暴力を身をもって体験している者として、このようなことを許すことはできません。