人間の心霊について

家庭連合に限らず、宗教の信仰を持つ方は、程度や内容の違いはあれ、何らかの心霊的な経験があり、信仰を持つようになったのではないか、と思います。
心霊的な体験というと、特殊なもののように思われがちですが、そうではなく、どんな人でも持っているものです。

人の思いやりに触れた時の暖かい心や、愛する者に対する慈しみの心、大切な人との永遠の別れに際しての悲しみなど、心で感じる心霊的な感性は、人間特有のものです。

動物と人間の相違点としては、高度な理性もあげられるでしょう。しかし、心霊と理性は、異なるものです。人間は理性を追求し、科学を発展させて、とても豊かになりました。一方で、人間は、変わらない愛や、永遠の価値に憧れます。それは心霊が、そのようなものを志向するからで、その分野を求めてきたのが宗教です。

科学に、いろいろな分野があるように、宗教にもいろいろな道があってよいと、私は思います。
どの宗教が正しいとか間違っているとかいうことではなく、自分が行きやすい道を進めばよいのではないでしょうか。

大切なのは、自分自身の心霊的な感性を大事にすると共に、他人の選んだ道を尊重し、お互いに高めあうことだと思います。