自民党のガバナンスコード

自民党は、ガバナンスコードを、2022年10月25日に改訂しました。自民党のホームページには、下記のお知らせが出ています。
「今般の改訂は「旧統一教会および関連団体と一切関係を持たず、社会的に問題が指摘されている団体とも関係を持たない方針について、所属国会議員に遵守を求める」とするわが党の基本方針を、ガバナンスコードに反映させたものです。」
https://www.jimin.jp/news/information/204463.html

ガバナンスコード自体には、「旧統一教会」などの文言は記載されていませんが、お知らせで「旧統一教会」と書かれている以上、名指しで関係を排除するという内容になっています。
ガバナンスコードというのは、それに違反した場合は、コンプライアンス違反ということになって、処分の対象にもなります。

では、私も自民党の党員ですが、この場合どうなるのでしょうか。家庭連合の信者であることをやめるか、自民党から除籍処分を受けるか、どちらかとなります。私は前者は考えていませんから、後者になるのでしょうか。

また、ガバナンスコードで追記された原則5-4では、国会議員の行動を統制しています。
「党所属の国会議員は、活動の社会的相当性が懸念される組織・団体からの不当な政治的影響力を受けること、または、その活動を助長すると誤解されるような行動について、厳にこれを慎むものとする。」
https://storage.jimin.jp/pdf/news/information/204463_2.pdf
実際には、地方議員にもこの指示は浸透しています。

自民党は、天下の公党です。国民の税金から159億円もの政党交付金を受け取っているし、国会議員も税金から歳費を受け取っています。https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA171G30X10C23A1000000/
代議士というからには、国民一人一人の声を聞き、代弁するのが仕事ですし、政党はそれを国会で政策に反映する責任があります。
しかしこのガバナンスコードによれば、家庭連合は反社会的団体と言われてるから、話を聞いてもいけないし、信者が困っていようがどうしようが、とりあげるべきではない、ということになります。なにしろ、家庭連合が主催する会合に参加したり意見交換をするだけで、閣僚が罷免されるのですから、信者とわかっている人と接触する国会議員はいません。

それでは、国民の一人であり、党員でもある私の声は、家庭連合の信者であるというその一点で、抹殺されるということでしょうか。私だけの声ではありません、家庭連合の、声なき何万人もの信者の声を、政治に届けることはできないということでしょうか。

政府与党としてあまりにも無責任な、自己保身のための、今回のガバナンスコード改定は、大いに問題があります。