人生に意味はあるか
著者の諸富祥彦氏は、臨床心理士で、多くのカウンセリングを行なっています。
家内がこの著者の本を大量に買い込んで積ん読しているので、ちょっと借りて読んでみました。
著者は14歳から7年間、人生に生きる意味はあるのかと悩みに悩み、自殺寸前まで行き、ついに答えがあったといいます。歴史上、多くの人が、生きる意味なんてあるのかと悩み、答えはないとあきらめてきましたが、著者は、答えがあったというのです。
人生に意味があるかという問いに対して、人々は哲学的なアプローチ、宗教的なアプローチ、スピリチュアルなアプローチを試みていて、この本の前半部分はその解説です。
そして著者が見つけた答えは、私たちが生活する現実世界は、実は実際の現実世界の投影であり、実際のリアリティーはその上位にあり、それが実感としてわかったというのです。
個人の体験だから、それは私には感じることはできません。しかし、私も思い起こすと、中学校3年生位から、人生の目的は何か、本当の人間関係というのは、築くことはできるのか、というようなことを真剣に考えていた時期がありました。
私の場合は、神様という存在を信じることにしました。信じることにした、というのは、実感としてはわからないからです。しかし、神様でも誰でも、相手を信じてみないと、答えは出ないとも思いました。それが正解なのかどうか、自分には今でもわからないけれど、疑うよりも信じる方が、いい人生を送れるのではないかと、そう思っています。