生きるのがつらい

著者は心理学者の諸富祥彦氏で、数多くのうつ病などの診療経験があります。

現代社会は、会社や家庭の人間関係で、ストレスを抱えた人が多く、仕事がつらいなどのレベルを越えて、生きていくこと自体がつらい、死にたいなどと、考え込む人がとても多いということです。

私自身も、よく考えてみれば、いろいろやりたくてモチベーションが上がることもあれば、やらないといけないことに追われて、走っている車に飛び込んだら、楽なのかななどと、ふと思うこともあります。

前向きな自分と、落ち込んだ自分を責める自分とがいるそうで、一番気を付けるべきは、自分を追い込んでしまう自分自身かもしれません。

自分の意思で生まれてきたのではないのだから、生を受けたこと自身に責任はありません。誰に何と言われようと、生きていくこと自体に他人からどうこう言われる筋合いではありません。

自分の領分に対して責任を持ってさえいれば、結果がどうであっても、運を天にまかせてしまえばよい。というように、気楽に考えるのがよいのかもしれません。