罪と罰(下)
上巻に続いて、下巻もなんとか読みました。ロシア人の名前は、長いし愛称もあるしで、登場人物も多いから、結構大変でした。
主人公は、高利貸の老婦人を、世の中の害悪だとして殺害してしまい、理性ではそれを正当化するが、良心の呵責を消すことができず、それは自分が弱いからだと考えながら、結局は自首してしまいます。
この小説で、描きたかったのは、自分を正当化してばかりいる、人間の暗い面なのかもしれません。
しかし、人間には良心というものがあって、それは消し去ることができない、心の羅針盤のようなものです。
人間が罪という意識を持てるのは、良心があってこその話です。
話しが長くて、結局40年越しで読破することができましたが、いろいろ考えさせられる小説でした。