ユダヤ人とイスラエルに関する声明
文鮮明師は、1976年12月のユダヤ人の祭典であるハヌカーの日に、「Statement On Jews And Israel」(ユダヤ人とイスラエルに関する声明)という英文の声明を発表しました。
この文書を見つけた岩本龍弘牧師が、日本語訳を掲載しています。
https://note.com/tatsuhiroiwamoto/n/n3fc49412d16d
文鮮明師は1976年9月18日に30万人を集めてワシントン大会を開催しました。その時に、次のように語っています。
「旧約聖書を中心としたユダヤ教は、神の最初の御業でした。それは長男の立場です。新約聖書を中心としたキリスト教は次男の立場です。そして神の新しい啓示、成約のみ言葉を実現すべき統一教会は三男の立場です。これらの三つの宗教は神の摂理から見れば、3人の兄弟なのです。
それゆえ、これらの宗教が基盤となっている三つの国々、すなわちイスラエル、アメリカ、韓国は兄弟国家にならなければなりません。なぜならこれらの国々は、神の国を代表とした共通の運命を持っているからです。
共産圏はこれらの国々を国連で孤立させ、その存在を破壊しようとしています。それゆえこれらの三つの国々は手を取り合って、国連の本来の目的と機能が完全に果たせるよう、努力し協力し合わなければなりません。」(文鮮明講演集 為に生きる P212-213)
そして、それを引用しながら発表したのが、冒頭に書いた「ユダヤ人とイスラエルに関する声明」なのです。
この声明の中で、文鮮明師は統一運動の7つの原則を掲げました。即ち、①反ユダヤ主義を非難し、②ユダヤ人の権利を尊重し、③イスラエルの地をユダヤ人の聖地として認め、④中東における真の永続的な平和を達成し、⑤ソビエト帝国主義を封じ込め、⑥ユダヤ教・キリスト教を兄とし、⑦世界国家家族の設立を目指す、というものです。
私は、恥ずかしながら、この声明の存在を知りませんでした。現在の中東の紛争も、50年前のこの声明が実現できていれば、回避できたかもしれません。とても重要な声明だと思います。