大学での左翼学生との闘い

私が大学生だったのは、今から40年も前のことですが、母校は当時左翼の巣窟でした。学生自治会は左翼学生が運営していて、統一原理を学ぶ原理研究会を非難し、入学のオリエンテーションの時から「原理研=勝共連合にご注意」というような資料が新入生全員に配布されていました。

書かれていることはデマばかりです。例えば、原理研は公安警察のスパイだとか、KCIA(韓国中央情報局)のスパイだとかいった内容です。当時左翼学生は、公安警察を敵視していましたから、「共産主義は間違っている!」と主張する原理研究会に対して、公安警察というレッテルを貼ることが、都合がよかったのです。もちろん、原理研究会にいた私たちは、公安警察やKCIAなんて見たこともありませんでした。

しかしその結果、原理研究会のメンバーは、大学祭などの学内イベントはもとより、自治委員会、代議士会など、全ての場から排除されました。

共産党の青年組織である民主青年同盟(民青)がビラや立て看板で情宣し、新左翼が結成した反原理共闘などが暴力を行使するという連携プレーで、原理研究会のメンバーは、殴られて顔を腫らし、歯を折られ、服は破られ、立て看板は壊されました。それでもメンバーは、「大学は真理探究の府である」を合言葉に、学内に出かけていくのです。

メンバーは、殴られても殴り返す、ということはしませんでした。その代わり、おかしいことは「おかしい」と主張し続けました。立て看を壊されたらまた作る。そして壊されてまた作る。この繰り返しです。

学内の世論は、圧倒的に原理研究会に対してネガティブでしたが、「話を聞いてみよう」という人もいました。私も大学に入った時に、そのあまりもの反対キャンペーンに驚きましたが、真実は自分自身で確認しなければ、わからないと思いました。統一原理を聞き、文鮮明師の言っていることを聞くと、これは左翼学生が言っていることと全く違うという驚きを持って、学び続けた記憶があります。そして、それが今の私の信仰の原点になっています。

現在の、家庭連合に対する宗教迫害の状況は、当時の学内の状況に、とても似ています。目的を持って、多数の力を頼みに宗教団体を潰すのは、国家権力をもってすれば簡単なことです。しかし、私たちは訴え続けます。世の中の動きに右往左往するのではなく、己の信ずるところを主張します。それが、この国が全体主義に陥ることを止め、民主主義を守るための道だと信じるからです。