資本論(7)

第三巻第5編 利子と企業者利得とへの利潤の分割 利子付資本です。

資本論には、利子という概念がないのかと思っていたら、利子について議論されていました。前提として、資本そのものが、商品として取引の対象となり、利潤を産みますが、それはあくまでも労働によって生み出された剰余価値が転化したものである、というところは、一貫しています。

現在、特に日本においては、長期金利は実質的に政策によって決められていて、銀行はそれに利益率を上乗せしているに過ぎませんが、本来は資本の収益率と利率の差額が、その資本の価値となります。その点、資本論では、何とか労働力のみが剰余価値を産みだすものであるという点に固執しているように見えます。

とても読みづらい本で、ほとんどななめ読み状態になっています。残りの第8巻、第9巻も、頑張って読みます。