資本論(4)

カール・マルクスは、1883年にこの世を去ります。盟友エンゲルスは、マルクスが残した草稿をもとに、資本論の続きを書きます。1885年にそれが発表されました。岩波文庫の資本論(4)以降が、それに当たります。

とても長くて難解ですが、やっと(4)を読みました。資本を、不変資本と可変資本に分解します。剰余資本を産むのは、可変資本の方です。また、流動資本と固定資本に分解します。これらが、市場で流通し、貨幣や商品、労働力などに形を変えながら、流通していく、その過程を書いたものだ、と理解しました。

前提としては金本位制であり、国家による積極的な財政出動はありません。利息についても書いてありません。現在の経済の動きからすれば、かなり違うようにも思います。

この理論が、どのように、科学的社会的主義の理論的な根拠となるのか、興味深いところです。