立花孝志氏への殺人未遂事件 初公判傍聴しました

本日は、立花孝志氏が被害に遭った殺人未遂事件の初公判が行われました。傍聴券は抽選で、入れるかどうか分かりませんでしたが、無事に傍聴券を手に入れ、午前中の審理を傍聴できました。200人以上が並んでいたと思いますが、幸いにも傍聴することができました。

今回被害者参加制度を利用して、立花孝志氏は検察官の側に座っておられました。被告の宮西詩音氏は弁護人の側に座っていました。立花氏はとてもお元気な様子でした。髪は少し伸びていましたが、話すことはできないため、アイコンタクトを交わすことができました。

検察側の冒頭陳述

冒頭で検察側は、事件の概要を述べました。令和7年、つまり昨年の3月14日、千葉県知事選挙の期間中に、立花氏が経済産業省前で街頭演説をしていたところ、宮西被告が隠し持っていたナタを振り下ろして切りかかりました。立花氏はもう少しで殺害されるところだったという事件です。選挙期間中のテロ行為ともいえる、非常に恐ろしい事件だと思います。

被告側は起訴内容を争っておらず、殺人未遂の事実は認めています。そのため、争点は量刑になると検察側は述べました。

弁護側の主張

弁護側は事実を認めたうえで、被告の生い立ちや障害について述べました。宮西被告はASD(自閉スペクトラム症)とみられる障害を抱えており、普通のコミュニケーションをとることが難しいと主張しました。また、生まれて間もなくご両親が離婚し、お母さんに育てられました。その後亡くなったお父さんの遺産を相続していたとのことです。

高校には進学せず、フリースクールに通っていました。放送大学は卒業したものの、仕事に就いても長く続かなかったそうです。特にコロナ禍の約5年間は、親を含めて誰とも話さない生活が続いていたといいます。

そうしたなかで、竹内英明元兵庫県議が亡くなった原因は、立花氏の発言にあるという情報をSNSで目にし、そう考えるようになったようです。被告は2019年に立花氏に投票していたため、「投票した責任があるから、立花氏を殺さないといけない」と一方的に思い込み、殺害しようとしたということのようです。

被害者・立花氏の意見

被害者参加人として、立花氏の意見も述べられました。立花氏は、選挙中にこうしたことが起きるのは許されないと述べ、被告に対して、なぜこんなことをしたのかと問いかけました。

また立花氏は、殺害の動機となった竹内氏の死の原因は自分ではないと述べました。SNSでそのように言われていたため、被告がそう思い込んだのかもしれませんが、もっと幅広く情報を集めるべきだったのではないかという指摘です。偏った情報をもとに殺害行為に及んだことは許されないとも述べました。

さらに、被告がもし釈放されたら、また狙われるかもしれないという恐怖を今も感じていると話しました。そのため、できる限り重い刑を科してほしいと訴えました。

検察側からは、犯行に使われたナタや、事件当時の映像も示されました。防犯カメラの映像だと思われます。映像には、立花氏が支援者と順番に写真を撮ったり握手をしたりしている様子が映っていました。そこに被告が来て、写真はいらないと言い、握手をするのかと思った瞬間にナタを振り下ろしました。本当に恐ろしい光景でした。

午後の被告人質問

休憩と昼食を挟んで、午後も審理が続きました。長い1日でした。裁判員は8人で、その方々の都合もあってか、集中的な審理が行われました。

午後は被告人質問があり、弁護側、検察側の順に質問し、最後に裁判所からも質問がありました。

話を聞けば聞くほど、強い違和感を覚えました。被告は、SNSの影響を受けて立花氏を殺そうと思ったわけではないと話しました。また、事件が社会からどう受け止められるかにも関心がないと述べました。竹内元県議を死に追いやったことが殺意の理由だと言いながら、竹内氏のご遺族がどう思うかにもまったく関心がないそうです。つまり、自分以外のことにほとんど関心がない人物だという印象を受けました。

弁護人の質問では、被告の生い立ちも詳しく語られました。被告が1歳のときにご両親が離婚しました。小学3年生までは学校に通いましたが、その後はなじめずにフリースクールに通い、ずっと孤独のなかで過ごしてきたようです。コロナ禍の約6年間は、本当に誰とも話さない生活を続けていたといいます。

そうしたなかで、2019年に自分が投票した立花孝志氏が竹内元県議の死の原因になったと考えるようになりました。そこまで誹謗中傷をしたことに対して、彼なりの正義感から殺意を抱き、殺そうとしたということです。

立花氏に謝罪するつもりはまったくないと被告は述べました。殺すことが目的だったと話し、今も反省はしていないと言っています。

一方で、同じような事件を再び起こすかと問われると、それはしないと答えました。勾留されてから文通相手ができたそうです。その文通相手や、お世話になった弁護人、社会福祉士などの方々が悲しむと思うと、もうできないということでした。彼にとっての社会はそこにしかなく、それ以外の人との関わりはほとんどないようです。

被告は、自分の中で作り上げた正義感をもとに人を殺してもよいと考えました。また、誰かが死ななければ社会は変わらないといった趣旨の発言もしていました。しかし、彼の言う「社会」とは一体何なのかと言えば、自分の周りの、ごく狭い範囲でしかありません。山上被告による銃撃事件の影響を受けたのかという質問もありましたが、そういうわけでもないとのことでした。非常に特異な殺人未遂事件だと思います。

判決は来週金曜日の10月9日に言い渡される予定だそうです。

本日は、午前中に1回、昼食を挟んで午後に2回の休憩がありました。午後2回目の休憩のとき、浜田先生がいらっしゃいました。どうされたのかとお聞きすると、気になって来られたとのことでした。状況を報告しましょうかと申し上げたところ、その場で「では外で配信しましょう」ということになりました。以前と同じように、すぐにライブ配信が始まりました。
そのため、この件を私が最初にお伝えしたのは、当日の午後3時半ごろから始まったそのライブ配信でした。
https://www.youtube.com/live/Ze2_Dx7iiHY?si=tUnlGC8V_T3fkbvZ
改めて振り返ってみても、何が本当の動機なのかは分かりません。被告の心の中までは誰もたどり着けないのではないかと思います。まるで闇のようなものだと感じました。

私が今回傍聴に来た理由は、昨日の浜田先生のライブでも申し上げましたが、立花氏とのご縁があるからです。昨年2025年の3月8日、立花氏は私が代表を務める「信教の自由と人権を守る千葉県民の会」に講師として来てくださいました。ちょうど千葉県知事選挙の期間中でした。それから1週間もたたない3月14日に、立花氏はナタで襲撃されました。そのため、私にはとても他人事とは思えません。

また、本日の審理で分かったことがあります。宮西被告は最初に襲撃しようとしてナタを購入し、昨年2月27日の千葉県知事選の第一声の場所である船橋に行っていたそうです。実は私も、その第一声が行われた船橋駅南口に行っていました。とても多くの人が集まっていて、カメラや報道関係者も大勢いたため、被告はその日は諦めたということです。私も本当にその場にいたので、改めて恐ろしいことだと感じました。

いずれにしても、被告は人を殺そうとしたことをまったく反省していません。その点を考えると、これは本当に異常な事件だと思います。政治家なら誰でもよいから殺そうと考え、その相手が立花氏だったという経緯から見ても、政治家を狙い、しかも選挙期間中を狙った事件です。このような事件は決して許されるべきではありません。情状酌量もあってはならないと思います。

動画はこちら
https://youtu.be/lMtWuCxQQME