中道改革連合 最初から頓挫

中道改革連合は、今年1月16日に新党として届け出がなされました。その10日後の1月27日には解散総選挙が行われましたので、極めて急ごしらえで作られた政治団体であったと言えます。目的はとにかく総選挙で勝つことにあったと思われますが、そのやり方があまりにもずさんであったのではないかと感じています。

代表である小川淳也衆議院議員がXに投稿した文章が、下記の通りです。
https://twitter.com/junyaog/status/2101234893543928070?s=20

「中道改革連合、立憲民主党、公明党の3党による合流に向けた協議が始まって以来、多くの皆様にご心配をおかけしました」と記されています。しかし結局、合流は実現せず、逆に中道改革連合自体が崩壊するという形になったわけです。

投稿にはその経緯も書かれています。まず検討したのは、中道改革連合をそれぞれに分ける「分党」という方法だったものの、分党には相当の時間がかかり、秋の国会までに手続きを終えることが難しいという問題があったとのことです。これは非常に分かりにくい説明です。本来、公明党系と立憲民主党系の2つに分かれるのであれば、そのまま分かれればよいのではないかと思います。国会に間に合うか間に合わないか以前の問題ではないでしょうか。

次に、どちらか一方が中道改革連合を離党し、もう一方が残るという方法です。今回は公明党側が中道改革連合を離脱して公明党に合流するということでしたから、そのままそうしておけばよかったのではないかと思います。理由として「一方が中道改革連合を引き継ぎ、もう一方がそこから離れるという形になります」と書かれていますが、それが何の問題になるのかが分かりません。「今後も統一会派を組み、対等な立場で協力関係を続けていく」とも述べられていますが、公明党系が抜けて公明党に合流したとしても、それで統一会派を組めなくなるとは思えません。こうした理由づけのまま「それぞれが離党し、新たな形で再出発することになった」と説明されており、この時点ですでに理解しがたい形になっています。

政党交付金についても、「結果として1人の議員が中道改革連合に残り、政党交付金がそこに集中するという、国民の皆様から見て極めて分かりにくい形になりました」と書かれています。まさに分かりにくい形になってしまったわけです。1人残ることになった渡辺議員には、ある意味でお気の毒なところもあります。他の議員がその利益を享受するのではないかといった話がSNSで流れたりもしていますが、おそらくそういうことではないのだろうと思います。

ただ、2027年分の政党交付金もあるわけで、その扱いについては「改めて明確にご説明します」としか書かれていません。27億円ほどあるとも言われていますが、受け取るのかどうか、この時点で「受け取らない」と断言すべきところを、それもしていないわけです。結果として、1人政党という形だけの国政政党が残るという、とんでもない状況になっています。「ご本人にも分かりにくさを私自身もっと深く考えるべきだったと強く反省しています」とありますが、これは反省というより、最初から分かっていたことではないかと思います。先の展開が見えないような形で、政党として本当に機能しているのかと感じざるを得ません。

そもそも中道改革連合は、出だしからうまくいきませんでした。この党の立ち上げの牽引役であった野田佳彦氏が、家庭連合、いわゆる統一教会から支持を得ていたという写真が出回ったからです。
https://youtu.be/MB56ztVlxH0?si=n9SNLioLgHHHoL5N&t=229

野田氏が2000年前後に当時の統一教会から支援を受けていたことについては、私自身も動画やXで何度も発信してきました。
写真を公表したのはデイリーWiLLで、1月25日のことです。野田氏の講演の様子で、平成13年、つまり2001年ごろに講演会を設営してもらったという趣旨の写真でした。20数年前の話であるにもかかわらず、「野田佳彦=統一教会」という形の報道がなされたわけです。私も何人かの方から追加の取材を受けましたが、この写真は私が持っていて出したものではありません。また、家庭連合側が出したものでもないと考えています。むしろ先方からは「これは小笠原さんが出したのですか」と聞かれたくらいですから、家庭連合側が意図して出したものではないことは分かっています。

ただ、公表が選挙の直前、1月27日の解散総選挙の2日前だったため、非常にインパクトがあったのは間違いありません。中道改革連合という団体の出鼻をくじいたことも確かでしょう。デイリーWiLLがいつ誰から入手したのかは明らかにしていませんが、総選挙を意図して出したことは間違いないと思います。

私は特にそうしたことを望んでいたわけではありませんが、結果として保守系が大きく勝ち、中道と称しつつ実質的にはリベラル系である団体が選挙で大敗するきっかけになったのは間違いないのだろうと思います。意図してそうなったわけではなく、結果的にそうなったという点で、非常に皮肉です。なぜなら、統一教会は自民党とズブズブだといったキャンペーンを行い、解散させるべきだと最も先頭に立って主張してきたのが立憲民主党だったからです。その立憲民主党の党首がこうした事態になってしまったわけです。

そして、旧立憲民主党系の議員は大敗しました。公明党の議員は議席をほとんど減らしていませんので、立憲民主党系の議員が約150名近くいたところから50名弱へ、3分の1まで激減したことになります。1つの団体をネタにして選挙に利用しようとすると、それはブーメランのように自分たちに返ってきて、にっちもさっちもいかなくなる。今回はその一例ではないかと思います。

いずれにしても、中道改革連合が現在のような形になってしまっていることは、国民の1人、有権者の1人として非常に分かりにくいと感じます。この人たちが何をしたいのか、どういう形で日本に貢献したいのかが全く見えてこないことが、最大の問題ではないでしょうか。一度、規模にこだわるのではなく、きちんとした政策を提示すべきだと思います。私自身も、家庭連合がどうこうという話ではなく、政策をきちんと示し、この政策で国を立て直すのだと主張していきたいと考えています。そうした形で政策で勝負することが大切ではないかと思います。

動画はこちら
https://youtu.be/4NDBpJfNAJo