人工妊娠中絶件数から見る純潔教育の必要性
厚生労働省の「令和6(2024)年度衛生行政報告例の概況」「5母体保護関係(こども家庭庁所管)」によれば、2024年度の人工中絶件数は、全体では127,992件で同年の出生数が686,173人ですので、実に妊娠した赤ちゃんの15.7%、6人に1人は、生まれることなく途中で命を止められたことになります。
さらに深刻なのは、そのうち10代は10,844件と全体の8.5%、約1割近いことになります。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/eisei_houkoku/24/dl/kekka5.pdf
これは、なんと悲しいことではないでしょうか。中絶手術を受けざるを得なかったお母さんの心中は、察してあまりあるものがあります。特に十代であれば、体も傷つくことになり、将来の出産に対しても、大きな負担になります。
どうしてこのようなことになるのか、それは現在の日本社会において、性の解放が謳われ、性交渉が単なる快楽のためとなってしまったからではないでしょうか。それは、当たり前のようになっていますが、実は自分勝手なものであり、相手の心身を傷つける原因ともなっているし、何より生まれてくる予定だった命の芽が本人の意思とは関係なく摘まれてしまうことになるからです。
もちろん、性暴力の結果であったりとか、胎児に障害があった場合とか、いろいろなケースがありますから、人工中絶そのものを否定することは困難と思います。しかし、ほとんどのケースが望まれない妊娠であり、出産が困難なケースだと思われます。
学校教育では、これに対して、「性交渉をするな」という指導はしません。それは、「性の自己決定」という教育方針があるからです。むしろ、性交渉をしても、望まない妊娠をしないように、避妊の指導をします。先日高校の母校に言ったら、避妊具のポスターが貼られていて、びっくりしました。避妊の方法を教えるということは、性交渉についても、教えることになります。いや、既にSNSなどで、子どもたちは、そのような知識を持っていることでしょう。
しかし、学校で教えるべきは、本来なら、「性」の尊さではないでしょうか。性交渉というのは、新しい命を育むための、尊い行為のはずです。尊いものであれば、それを大切にしよう、という発想になります。結婚するまでは、将来の伴侶のためにそれを守っていく。純潔を守る、ということです。結婚した後は、伴侶以外の人と性交渉をしない。貞操を守る、ということです。これら、純潔や貞操は、かつては大切にされてきた価値観です。これらを守るならば、望まれない妊娠は、ほとんどなくなるはずです。
しかし世間では、それが何か卑しいもの、こっそり隠すものとされました。それは抑圧であるという反発から、「性解放運動」につながっているわけです。つまり、どこまでも、性がネガティブなものと扱われているのです。それでは、どうやって健全な家庭を築き、それを守ることができるでしょうか。
こういう価値観は、時代遅れなもの、時代錯誤なもの、と一笑にふされてしまうかもしれません。しかし、かつて日本にあった、そのような価値観を取り戻すことが、家庭を守ることになると、私は考えています。ただし、それは、女性だけが守るのではありません。男性も、それ以上に純潔や貞操を守る、そうしなければ、性の自由を訴える活動家に反論することは、できないでしょう。
健全な家庭を守ることは大変なことですが、そのような運動をしていかなければ、大切な日本の社会を継続的なものにしていくことは、困難です。学校教育は政治の課題でもあります。もともと日本が持っていた美しいものを、取り戻すべきではないでしょうか。
動画はこちら
https://youtu.be/lg8k6Q2djKk


