法人清算の悲惨な現状

家庭連合は、現在解散されて清算手続き中ですが、現場で起きていることは、とても悲惨です。私たちの共有財産である教会が使えなくなり、礼拝もできない、ということもありますが、もっと大変なのが、解雇された教会長や職員たちです。職を失い、収入が途絶える中で、教会員の自宅を訪問し、礼拝を主催するわけです。私の地元でも、昨日は施設を借りての集会がありました。公的施設では宗教活動ができないので、交流会として集まったのです。お祈りもできませんでしたが、それでも二世の若い教会長が、信者一人一人に対して心を砕く姿には、心が打たれます。その教会長も、子どもが小さいのに、仕事がないわけです。清算手続きとしての解雇は、本当に残酷なものだと思います。

もちろん、清算手続きと言うのは、世間でも特殊なものではなく、一般企業でも倒産してしまうと、清算手続きが始まって、社員は解雇となります。しかしその場合は、社員が生活に困らないようにする配慮は、最優先事項となります。

かくいう私も、前職の会社の海外子会社の社長をしていた時期があります。家庭連合とは全く関係ない一般企業です。それは約20年前でしたが、丁度その頃リーマンショックに襲われ、その子会社の事業継続が厳しくなり、本社の判断で清算することとなりました。当然従業員も全員解雇となるわけで、私が社長として解雇を通知するわけです。全員に食堂に集まって頂いて、何月何日でこの会社は終わる、皆さんで仕事を探してください、と告げました。その時の辛さと言えば、これまでの人生で一番大変だったかもしれません。従業員の皆さんは、文句を言うでもなく、受け入れてくれて、最終日まで一人も欠けることなく、仕事を続けて下さいました。

そういう経験があるので、二度と会社を清算させたくない、という思いで、今は独立して、会社の経営のお手伝いの仕事をしております。コロナ禍で苦しい状況に陥った会社がたくさんありますが、そういう会社がなんとか立ち上がろうとするのを、サポートしているわけです。

しかし、まさか自分が所属する団体が、清算されることになるとは、思いもよりませんでした。私自身は自分の仕事を持っているので、清算は関係ありませんが、教会長やスタッフは、子どもを抱えたまま、将来設計ができない状態に陥ったわけです。特に、現在の教会長は二世が中心です。その二世の教会長が、本当に苦労しているのです。

私が自分の会社を清算した時は、少しでも解雇される従業員が生活できるようにと、通常の規定に上乗せして、勤務期間に上乗せして、退職金を払いました。足らない分は、本社が決めたことなのだからと、本社に了解を取り付けて、きちんと支払いました。これは、人道的にも当然のことではないかと思います。

ところが、家庭連合の清算人は、社内規定で定められているにも関わらず、本人都合ではない原因での退職について、割り増し退職金を払わない、と決めました。これは社内規定違反ですが、裁判所と相談して決めたということです。家庭連合の職員と言えども人間です。二世教会長たちは、幼い子供を育てています。家庭連合の家庭は、一般的に子だくさんですから、その大変さは、想像に難くありません。そういうことに思いを致すこともなく、冷たく職員を突き放す所業は、もはや人間性を失っていると言わざるをえません。

法人の清算の現状は、悲惨です。二世の教会長たちが、それを背負っています。宗教二世を救うために解散するなどと言われていますが、現実は逆です。そんな思いやりのかけらもないような日本社会であってはなりません。家庭連合をつぶすために奔走してきた人たちは、彼らの声に真摯に耳を傾けるべきです。

動画はこちら
https://youtu.be/-a_AVoQkFAs