家庭連合解散命令 娘が眠る地 奪わないで

世界日報の5月20日の記事で、家庭連合の解散命令が執行された場合に、家庭連合が所有する墓地も清算の対象になると、そこで眠る信者や家族のお墓は、どうなってしまうのかという問題提起が行われました。
https://www.worldtimes.co.jp/japan/20250520-195454/

「娘が眠る地 奪わないで」 全国8カ所3200柱 遺族の叫び 家庭連合解散請求と墓地問題(上)
文部科学省による世界平和統一家庭連合(家庭連合、旧統一教会)の解散命令請求が認められた場合、深刻な社会問題となる可能性が高いのが、教団が管理する墓地の扱いだ。過去、裁判所に解散を命じられた宗教法人で墓地を所有していたケースはない。前例がないだけに、解散後の墓地の行く末がどうなるか、誰もはっきり分からない。宗教法人格だけでなく、愛する家族が眠る墓さえも失うのか。

家庭連合は、全国で八カ所の墓地を持っているのだそうです。毎年6月頃に行われる尾瀬霊園の慰霊祭、これは群馬県にありますが、全国8か所もあるんですね。そこに墓標があるわけですけれども、家庭連合が解散になると、これらもすべて現金化しないといけない、要は人手に渡して現金にしないといけないわけです。

そうなった場合に、果たしてここが墓地として運営されるのか、非常に不透明なわけです。過去の解散命令は、墓地を所有していなかったので、今回は非常に大きな問題だと思います。

そのような検討が行われた結果、解散命令が行われたとは、とても思えません。少なくとも、3月25日の決定書には、そのような検討が行われていたとは書いてありません。解散命令解散をする場合に、どういう影響を及ぼすのか、きちんと検証してしかるべきだと思います。少なくとも、亡くなった方及び遺族にとってみると、墓地というのは非常に大事な場所になります。そういったものを、国家が奪う権利があるんでしょうか。

下手をすると、人手に渡った場合に、そこを再開発ということになり、改葬しないといけない、お墓の改葬ということは、要するにお墓の場所を変えるわけです。そんなことになった場合に、死者の霊を弔う伝統文化を持つ日本の社会が、受け入れることができるんでしょうか。非常に大きな問題だと思います。

この世界日報の記事は、3回シリーズで行われるようです。今後の記事も、注目していきたいと思います。

動画はこちら
https://youtu.be/nhnsT5JJi7w