家庭を守る施策 宗教的価値観が大切

政治団体「日本の家庭を守る会」が訴える施策は、その名の通り、家庭を守るための施策です。

私が調べた限り、国会議員を擁する国政政党の中で、「家庭を守る」という施策を打ち出しているところは、一つもありません。少子高齢化への施策は、どこの政党も持っています。このままでは、日本の人口は減る一方であり、高齢化が進んで現役世代の負担が重くなり、社会保障制度が成り立たなくなる、という文脈です。

しかし、普通に考えて、子どもは、お父さんとお母さんがいて初めて生まれるわけで、それが家庭です。少子高齢化を考えるのであれば、家庭を守るための施策こそが大切なはずなのに、どうしてそれを訴える政党が一つもないのでしょうか。

おそらくそれは、家庭は個人を束縛するものだという考え方が、戦後急速に日本で広がってしまったからだと思います。戦前の日本には、家長制度というものがあって、父親の権限は絶対でした。それが日本の家族制度を維持してきたわけですが、戦後の個人主義の急速な拡大により、家族よりも個人が大切、という考え方が、過度に広まってしまったのだと思います。下手をすると、「女性は子供を生むための機械ではない」などと言って、家庭の価値に異を唱える人もいたりします。

しかし、これは一つのイデオロギーです。子どもを生み、育むのは、親にとっても喜びであり、家庭こそがその基本単位であるという考え方からすれば、過度な個人主義は、弊害を生みます。それが、フリーセックスや不倫などによる、家庭の崩壊です。

イデオロギーが生み出した問題は、政治だけでは解決できません。その政治の背景にある価値観について、きちんと議論をする必要があります。そしてその価値観こそが、宗教的な理念にもとづく意見なのです。

政治は、政治のためにあるのではありません。政治の背景にある価値観が問題なのであり、それが宗教的理念です。宗教的理念とは、別にキリスト教や、ましてや家庭連合の教義のことを言っているのではなく、日本の伝統的な価値観も、もともとは宗教的なものだと思います。一家の安寧を願い、国が発展することを願うのは、日本の美しい文化ではないでしょうか。

日本の家庭を守りたい。それは、家庭の価値を大切にする、家庭連合の宗教的理念により、政治団体を立ち上げた私たちの思いです。政治のための政治ではなく、日本という社会の最も大切なものを守るための政治を実現するべきだと、考えています。

動画はこちら
https://youtu.be/w2TLwrDhF7w