家庭連合を陥れる全会一致の罠 北九州市議会、宗教法人審議会…
昨日の動画で、北九州市議会が家庭連合に対して関係断絶決議を行ったことについてお話しましたが、その際の決議は全会一致であったことも申し上げました。
この全会一致決議というのは、一見、異論なく全員が賛成したように見えますが、そこには罠があると思います。
北九州市議会の場合は、議会の質問において、日本維新の会の篠原議員が異論を述べていましたし、決議案を提出した日本共産党の井上しんご議員は、決議の後異論を述べて、除名されています。会議に参加した議員全員が、心から賛成したわけではないのです。
しかし、なぜ全会一致となったのでしょう。そこには政治的な思惑があるわけです。決議案を提出したのは日本共産党の議員ですが、自民党は、世間で評判の悪い統一教会を叩くのに乗っかろうと考えて、賛成することにしました。しかし多数決だと、日本共産党の決議に自民党が賛成する形になり、具合がよくありません。そこで全会一致にして、議案の提出政党は関係ないという形にしたのです。事前に相当な根回しがあったのだと思います。もし反対したら、後でひどい目にあうぞ、とでも言われたのでしょうか。
これと同じようなことが、文部科学省の宗教法人審議会でもあったに違いないと、私は思っています。家庭連合に対する7回の質問権、それに関する過料通知、そして解散命令請求を行った時の審議会の決議は、全て全会一致であったと報道されています。
しかし、少なくとも信教の自由に関することですから、宗教法人審議会では、相当異論もあったのではないでしょうか。それにも関わらず、全て全会一致ということは、何らかの政治的な力が働いたと考える方が自然です。
なぜなら、解散命令請求の後、家庭連合のみならず、他の宗教団体や弁護士などが、異論を述べているからです。宗教法人の在り方を議論する専門家が、判を押したように同じ意見であったとは、信じがたいことです。実際、一部報道で、文部科学省の職員が事前に宗教法人審議会の委員の自宅を訪問して根回しし、「決議しないと内閣が吹っ飛ぶ」などとう発言があったと報道されました。
https://www.sankei.com/article/20231012-XRSIQQ5YONNGDEQYH7MPXEP6JU/?656105
実際にどのような審議が行われたのか、第三者の目からチェックするために、原則議事録を公開とするように内規で定められていますが、議事録は非公開のままです。私は議事録の開示請求を行い、審査請求まで行いましたが、2年経った現在でも結論が出ておらず、たなざらしになったままです。何か隠したいことがあるのではないか、と疑われても仕方がないと思います。
全会一致決議の場合は、正しい議論が行われず、政治的な思惑が働いたと見る方がよいと思います。信教の自由を論じる際に、このような政治的な介入を行うことは、憲法違反も甚だしいと私は思います。
動画はこちら
https://youtu.be/5y3K78DeXUg
