世界は聖書でできている
このYoutubeの動画にコメントを頂く常連さんで、アンチの方ですが、よだきんぼさんが紹介して下さった本で、「世界は聖書でできている」と言う本を読みました。著者は高原剛一郎さんで、聖書に関するYoutube動画を配信していらっしゃるし、ラジオの番組を持ってらっしゃるようです。プロフィールを拝見すると、東住吉キリスト集会の責任者と書いてあります。
家庭連合の信者は、聖書を読まないんじゃないかというご指摘ですが、私たちの信仰の原点というのは何かというと、ユダヤ教の基礎があって、そこにキリスト教の信仰の基台があって、その上で文鮮明先生を敬愛するということですから、やはり聖書をきちんと理解しないと、土台がないということになってしまうんじゃないかと、自分としては思っています。
この本自体は、家庭連合を否定しています。
「歴史を振り返ると、自らをメシアと名乗るカルト宗教の創始者は、泡のごとく現れては消えてきました。例えば世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の文鮮明氏は、自らをメシアと称しましたが、彼は韓国人でありユダヤ人ではありません。この時点でメシアの資格を満たしていないことが明らかです。」
そういうことが書いてあり、決して家庭連合を評価してるということではありません。
ただ、よくある反ユダヤ主義の本ではありません。反ユダヤ主義というのは、ユダヤ民族はイエス・キリストを十字架につけたことによって、神の摂理から外れた、だからユダヤ人に対しては何をしてもいいという考え方です。典型的なのが、ナチス・ドイツによる600万人ものユダヤ人の虐殺、いわゆるホロコーストです。根強くこういう考え方がキリスト教の中には残っていたということです。この本は、それを反省するべきだと書いてあるんです。
「キリスト教が犯した過ち
一方でキリスト教側にも、弁解の余地のない重大な過ちがあります。それはかつてユダヤ民族をキリスト殺しの民とみなして、迫害した歴史です。初代教会の教父の一人ヨハネス・クリュソストモスは「ユダヤ人は皆、キリスト殺しの罪で有罪である」と発言しました。ユダヤ人は先祖が犯したキリスト処刑の責任を負っているというのです。この見方は一部のキリスト教会に定着し、多くのユダヤ人たちがイエスの名において迫害を受けるという苦い経験をしてきました。」
それに対して、著者はこう言っています。
「そもそもキリスト教が正典として受け入れている旧約聖書・新約聖書も、ユダヤ人によって記録され、保存されてきたものです。この点においても、キリスト教会はユダヤ民族に対して計り知れない恩があるのです。」
数多くある聖書とキリスト教に関する本の中でも、ユダヤ教を評価している点、立派ではないかと思います。
文鮮明先生は何と言ってるかというと、「ユダヤ教、キリスト教、統一教会は三兄弟である」というような言い方をしています。キリスト教会からすると、統一教会と兄弟なんてとんでもない、ということかもわかりませんが、少なくとも私自身は本当にそうだなと思っているので、旧約聖書や新約聖書も、ちゃんと読まないといけないと思っています。
それからこの本は、私は一日であっという間に読んでしまったんですが、非常に読みやすい本なんです。そして、世界の歴史、特にイスラエルが建国された辺りの歴史を、聖書の預言の実現であると捉えています。聖句、例えばダニエル書から始まって、エゼキエル書、これらを引用しながら、神の預言が実現したというように言っています。実際そうなのかどうかについては、議論があるところなのかもしれませんが、歴史をこういう形で聖書とリンクさせて解釈していくというのは、非常に面白い視点だと思います。聖書を単なる読み物として読むよりも、実際の歴史とつなぎ合わせて聖書という本を解釈しているのは、非常に理解が深まると思った次第です。
非常に有意義な本をご紹介頂いて、ありがとうございました。
動画はこちら
https://youtu.be/p_BM8WH7fGY
