家庭連合の解散命令請求について文部科学省が提出した陳述書の偽造事件に対する告発

宗教法人世界平和統一家庭連合の現役信者である私、小笠原裕は、この度文部科学省が東京地方裁判所に対して提出した陳述書の偽造事件に対して、告発状を東京検察庁に提出いたしました。
【告発状】
https://www.ogasawara-church.jp/wp-content/uploads/2025/03/c461308a838bd11b7e451e934c4bbed5.pdf

本件について、3月10日、東京地裁の記者クラブにおいて、告発代理人の徳永信一弁護士と共に、記者会見を致しました。
その際にお話しした内容は、下記のとおりです。

【徳永弁護士】
この度、文科省による家庭連合に対する解散命令請求事件の中で、とんでもないことが起こりました。それはなんと、文科省が提出している証拠文書が、文書偽造・私文書偽造によるものだということが判明しました。そして、偽造した私文書を証拠として提出することで、これを行使した、すなわち私文書偽造および偽造文書行使罪という犯罪を文科省が起こしていたということが判明し、これを告発することに決めましたので、そのご報告です。

まず、告発の内容について、概要を説明させていただきます。告発人は、こちらの小笠原さんです。小笠原さんは、家庭連合の信者さんで、被告発人は、先般東京地方裁判所で行われた証人尋問において出廷して公判廷で供述された元信者Aさん及び元信者Bさん、元信者と言われるCさんの陳述書作成を担当した文科省の職員Aさん、Bさん、Cさんが、文書偽造そして偽造文書行使として、告発の対象としています。

偽造私文書ということを申し上げますけれども、文書偽造である理由について申し上げますと、裁判所に提出する民事裁判で裁判所に提出する、民事裁判、というより行政裁判なんですが、提出する文書は、通常陳述書と呼ばれる文書ですが、弁護士あるいは担当者が作成した文書について、話を聞きとって作成するわけですが、この通り、言った通り間違いないかということを示して、間違いないと言うことの確認を得たものについて、ハンコを押すというプロセスがあります。そのプロセスを経た文書ですが、実際に法廷に出てきた元信者のAさん、元信者のBさんいずれもが、自分たちが話したことと違うことが書かれていると言うことを証言したと言うことです。これは、我々弁護士が、その民事の裁判あるいは行政事件等で、裁判することがあるわけですけれども、もし自分たちが提出したその証拠の中で、これは違いますよと言われたら、弁護士としてはこれ以上ない恥辱なのです。そのような、あってはならないことが、文科省による宗教団体に対する裁判で、しかも宗教法人の剥奪、解散という、強烈な効果を持った裁判が行われている中で、そういったあってはならない事が出されたと言うことです。
これについては放置することはできないと言うことで、小笠原さんが告発をすることを決意し、私が告発代理人として、この告発を行うということになった次第です。

今申し上げたことが大体、告発の概要なんですけれども、この告発を行うに至った経緯及び理由についてですね、告発人である小笠原さんのお話を聞いていただきたいと思います。

【小笠原裕】
世界平和統一家庭連合、通称家庭連合の信者で小笠原裕と申します。
大学生の時にこの教会に出会い、以来40年以上、信仰を持ち続けています。家庭連合の公職者ではなく、一般の現役信者です。
家庭連合の教えによって、よい家庭をもち、心豊かな人生を送ることができたと感謝しており、平穏な信仰生活を送ってまいりました。

ところが、三年前の安倍元首相の暗殺事件以降、家庭連合はマスコミからも政治家からもたたかれ、文部科学省から、私たち信者の声を一つも聞かずに、一方的な手続きで解散命令請求に追い込まれています。国家権力が、襲いかかるようにして、私たちの愛する教会を、潰そうとしている、そのような状況です。

もし、宗教法人を解散させるというのであれば、公正、公平な手続きで行うことが、行政の務めだと思います。ところが、一年半前に解散命令請求が申し立てられた際に、文部科学省から提出された証拠である陳述書の中に、偽造があるということが、昨年新聞報道によって公になりました。家庭連合のホームページにも、それに関する意見書が公開されています。私は、家庭連合の信者としてそのことを知り、非常に驚き、また怒りを禁じることができませんでした。

私たちは、人生をかけて、命をかけて、信仰を守ってきました。その信仰をする自由は、誰からも奪われてよいものではないはずです。それが、日本における信教の自由だと思っております。ところが、偽造された証拠で、私たちが愛するこの教会を潰すということは、信教の自由を根底から覆すものであり、到底見過ごすわけには参りません。
家庭連合が解散されてしまえば、私たちが集う礼拝堂もなくなり、礼拝で説教をしてくれる牧会者も追い出され、私たちが集うコミュニティも奪われてしまうわけです。私たちが何より大切にしているものが、無くなってしまうのです。
それが、偽造された証拠によって行われるなどということは、信者としては、命を奪われるような、はらわたがちぎれるような、血の涙がでるような思いです。

今回の解散命令請求においては、検察官が関与していないと了知しています。刑事告発することで、本当に正しい手続きで行われたのか、刑事事件ではないのか、もっと言えばこれは国家的なスキャンダルではないのか、そういうことを世に問いたい、裁判所にも正しく判断してほしい、そういう思いを持ち、告発を決意いたしました。
今回、告発の代理人として、徳永信一弁護士が引き受けて下さるということですので、本当に信頼して、これをお任せしたいと考えております。
ありがとうございます。

【主な質疑応答】
Q:宛先が文部科学省ではなく、文部科学省の職員となっているが、これはなぜか。
徳永:組織に対する告発も考えたが、本件は刑事告発であり、実際に偽造を行った職員を対象とした。
Q:解散命令請求の裁判所での審理は終わっていると思う。今更告発しても、結果には影響ないとも考えられるが、どうか。
徳永:この告発で、解散命令請求の決定そのものへの影響を狙っているわけではない。その意味では、場外戦とも言える。しかし、今後のことを考えると、本件を公式な記録としておく意義は十分にあると思われる。
Q:今回なぜ家庭連合ではなく、家庭連合の信者が告発するのか。
徳永:家庭連合は解散命令請求を受けている当事者で、動きにくいようである。一方信者も解散命令の利害関係者であり、今回小笠原裕個人の強い思いもあり、告発することとなった。
Q:家庭連合とのやりとりはあったのか。
小笠原:私は一信者であり、自分の意志で告発することを決めた。家庭連合とは相談はしていないが、特に反対はなかったと思う。
Q:信者仲間で告発しようということはなかったのか。
小笠原:誰かと連名でやった方が効果はあるのかもしれないが、今回は告発することで、この問題を世に問うことの方が大切なので、告発人が誰であるかは、あまり関係ないと思う。

【動画】
記者会見の内容は、録画して公開することができません。
事前に録画したものがありますので、下記ご案内します。
https://youtu.be/hNDMWZFluk4