有田芳生氏 統一教会とは何か

有田芳生氏の、「統一教会とは何か」を読みました。発行は、2022年9月ですので、安倍元首相暗殺事件の直後となります。
私が、アンチ家庭連合の書籍を読む理由は、批判に対して反論するにしても、相手が何を言っているのか、きちんと把握する必要があると思うからです。相手は国会議員ですから、そういう機会はないかもしれませんが、可能なら直接議論してみたいとも思っております。

この本のあとがきに、30年前の著作を新装改訂したものだと書いてあります。実際、最初の2ページくらいが安倍元首相の暗殺事件の犯人の山上容疑者に関することですが、3ページ目から1992年の国際合同結婚式に話が飛び、さらに1967年の朴正煕大統領、笹川良一氏、安倍晋太郎氏、中曽根康弘氏など、古された内容ばかりが登場します。
2000年代以降の話、特に2009年のコンプライアンス宣言以降のものは、一つもありません。例えば、2005年に文鮮明総裁によって設立されたUPF、それに対して世界中の指導者が参加していること、2000年代には日本の女性連合の方々が海外に行って、教育支援や就業支援をしてきたこと、日本においても平和大使協議会などが、家庭教育支援条例支援の活動などをしてきたことなど、何も触れていません。そして、2015年の後藤徹さんの最高裁勝訴まで猛威を振るっていた、拉致監禁による強制棄教問題は、重大な人権侵害であるにも関わらず、何も触れていません。

本の帯封に「30年間の空白」などと書いていますが、実際、家庭連合は2000年代以降、大きく変わっています。それを無視して、30年前の内容で家庭連合を批判し、解散命令請求を進めてきたのは、大きな問題だと思います。

動画はこちら
https://youtu.be/NLEjR1P1X3I