トランプ大統領とゼレンスキー大統領の会談 アメリカはウクライナ支援をやめるべきではない
アメリカ時間の2月28日、日本時間で3月1日に、アメリカのトランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領が、アメリカのホワイトハウスの大統領執務室で、会談を行いました。そこにメディアも集まり、その前で行われた会談です。そこでは、ロシアとウクライナの停戦に向けて、トランプ大統領から提案がされるということだったと思いますが、会談の途中で、トランプ大統領とウクライナ大統領が、口論のようになってしまい、結局会談が決裂した形になってしまいました。その後に共同声明も予定されていましたが、それも急遽中止ということになってしまいました。
この状況を、イーロン・マスク氏がリポストしています。
https://twitter.com/elonmusk/status/1895535520836681851
(以下、ト:トランプ、ゼ:ゼレンスキー、バ:バンス)
ト:あなたの国は大きな問題を抱えている
ゼ:話してよいか?
ト:いや、あなた沢山話している
ト:あなたの国は大きな問題を抱えている
ゼ:わかっている
ト:あなたの国は勝てていない
ゼ:わかっている
ト:私たちがいれば、勝てるチャンスが大きい
ゼ:私たちは、大統領、
ゼ:私たちは私たちの国にいる、戦争の最初から私たちは孤独だった、
ゼ:私たちは感謝している、そう言っている
ト:私たちは、愚かな(バイデン)大統領が、350億ドルもの支援をしていた、私たちは武器も供与した、
ゼ:大統領、私は、
ト:あなた方は、アメリカの武器を使わざるを得なかった、もしアメリカの武器を使わなかったら、
ゼ:あなたは私を話すために招待したのではないのか、
ト:この戦争は2週間で終わっていた
ゼ:3日間だ、プーチンもそういっていた、
ト:または、もっと短いだろう。こんなことでは難しくなってしまう
バ:ただ、ありがとうというべきだ
ゼ:私は、何回も、感謝していると言っている
バ:アメリカの国民に、ありがとうと言うべきだ。
意見が違うというなら、別のところに行くべきだ、メディアがいる前でアメリカ国民に言うのではなく。
あなたは間違っている
ト:ここで何が起きているか、アメリカ国民が知ることは、とてもよいことだ、
これは重要だ、だからこんなに長く続けた。あなたは感謝しなければならない
ゼ:私は感謝している
ト:あなたはカードを持っていない。人びとは死んでいる
ゼ:わかっている
ト:聞きなさい、兵士がいない、かえっていいことだ、
あなたは「私は停戦したくない」「私は行く」と言っている
しかし今すぐ停戦できれば、銃弾が止まり、あなたの国民は死なない
ゼ:もちろん私も戦争はやめたい
ト:しかし停戦したくないと言っている
ゼ:そうではない、私たちは保証が必要だ
ト:停戦する方が早い
ゼ:私たちの国民が停戦についてどう考えているか、あなたにとっては、それは関係ないだろう
ト:それは、私の話ではなく、あの賢くない人物のことだ。オバマと一緒だ
オバマはシーツを与えた、わたしはジャベリンを贈った
ゼ:その通りだ
ト:私はジャベリンを贈った、戦車を追い払うことができるものだ。
オバマはシーツを贈った、トランプはジャベリンを贈った。
あなたはもっと感謝すべきだ
なぜなら、あなたには、もうカードがない
私たちがいれば、カードがある
私たちがいなければ、カードはないんだ
ゼレンスキー大統領が言っているのは、一方的にロシアが侵攻して、ウクライナの領土を奪おうとしていると言うことを、盛んに言っているわけです。トランプ大統領は、すでにアメリカは支援をしている、オバマ大統領の時には、シーツ(非攻撃的な武器)を送ったが、トランプ政権になってから、非常に強力な武器を供与しており、350億ドル、ヨーロッパ諸国に比べても突出した支援をしている、言っています。だからアメリカに対して感謝しないといけないと言ってるわけです。
トランプ大統領のやり方は、外交はディールでもあるのだから、ゼレンスキー大統領も一定の譲歩をしないと、このディールは成立しないと考えているわけです。
トランプ大統領は、プーチンにも働きかけています。武器や経済の支援だけして、あとは勝手に戦争をやらせるということではなくて、戦争そのものをやめるためにはどうするかという観点で、トランプ大統領は考えているのだと思います。
しかしこのような形でゼレンスキー大統領が、アメリカの憲政の象徴でもある大統領執務室で、しかもメディアを目の前にして、トランプ大統領と口論のような形にまあなってしまうというのは、ゼレンスキー大統領の立場からすると、よろしくないんじゃないかなと思います。これは、トランプ大統領に対して、そしてアメリカに対して、失礼な話だと思います。今までのアメリカの支援に対して、感謝の言葉が足りないとバンス副大統領が言っていますが、実際にきちんと、感謝の言葉を述べるべきです。今まで何回も言いましたということでは、言い訳になってしまいます。
ないとは思いますが、アメリカがこの問題から手を引き、ウクライナの支援もしないというようなことになってしまうと、どうなってしまうかでしょうか。この問題をトランプ大統領は放置するような形になってしまします。それは恐らくないと思いますけども、この会談の決裂を機に、アメリカがウクライナ支援をやめてしまうということは、一番よくないことだと思います。というのは、ロシアにしても、中国にしても、武力で現状変更しようとしているわけです。だから、それを認めてしまうということになれば、中国も同じようなことをします。
中国が狙っているのは何かといえば、台湾です。台湾については、もともと中国の国土だと言ってるわけですから、ウクライナをロシアが侵攻して領土をとってしまうということになると、今度は台湾も中国が狙い、武力で抑えてしまうというようなことになってしまえば、アジアにおける、極東における、安全保障の上で非常に大きな深刻な問題です。そして、一番影響を受けるのは、日本であるわけです。だからこれは、遠いところで起きた事件ではなくて、まさに日本の安全保障に非常に重要な影響を与えかねない問題であると思うわけです。
ゼレンスキー大統領は、相手国に乗り込んで、相手の大統領の権威を傷つけるような、アメリカの権威を傷つけるような言葉遣い、言葉のあやというのもあるのでしょうが、それに対しては謝罪するべきだし、その上で、トランプ大統領はウクライナへの支援を行っていくべきだとおもいます。ディールが成立するというのは、その後だと思います。 トランプ大統領は、ゼレンスキー大統領、ウクライナにはカードがないと言ってましたけれども、確かにその通りです。カードを持ったものが、正しく力を行使していくということが必要なわけです。トランプ大統領が言っていたディールということですが、外交やり方として、きちんと成果が出ることを、強く望むものです。
動画はこちら
https://youtu.be/nd_7SJQiTAk
