日本維新の会 岸口実県議・増山県議の処分は筋違いではないか 

2月26日に、去年の兵庫県知事選挙について、百条委員会で得た音声や書面を、NHKから国民を守る党から立候補した立花孝志氏に提供したとして、日本維新の会は岸口実県議を除名処分、増山誠県議を離党勧告とする処分を発表しました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250226/k10014733891000.html

昨年の兵庫県知事選挙では、元県民局長による怪文書が外部流出して出回った結果、斎藤元彦知事がパワハラだとしてオールドメディアがキャンペーンを張り、百条委員会の結論が出る前に、県議会議員で全員一致で斎藤県知事を不信任決議して、斎藤知事は失職しました。
しかし実際にはパワハラの事実は存在せず、このままでは兵庫県民は誤った情報をもとに投票する恐れがありましたが、県民に正しい情報を伝えたいと言う動機から、心ある議員が立花党首に情報を提供したというのが、事実だと思います。

増山誠県議が、記者会見の場で話をしていますので、見てみたいと思います。
https://youtu.be/YBs0DD6iyyI?si=FykBxYaBpj1KWcax&t=584

【増山】
一点、その提供した音声及び書面においてですね、この前の会見で少し質問がたくさんあった不倫の件というのは、私としてはそこがあの主たる目的ではなくて、私はクーデターについて、ずっとこれまで、そういったものがあるのであれば、開示すべきではないかということを、申し上げてきたので、そういったクーデターという面を、非常に重要視して提供させていただいたという、少しこの前の会見からすると、そういった意図がありましたということだけ、お伝えできればなという風に思っております。
【記者】
反省と言いましたけども、マスメディアが伝えないから、やったっていう思いでということを、おっしゃいました。そういった言葉と、今の思いとは、変わってるところとかないのか、それともそのままの思いなのか、どうですか。
【増山】
その点については、今も変わらずでございます。
【記者】
どういう思いですか、それについては今も変わらずどういう思いですか。
【増山】
県民の皆様が、知るべき情報という意味で申し上げております。
【記者】
知るべき情報はどうすべきだと思ったんですか。
【増山】
皆様に知っていただくことが必要かなと思った次第です。
【記者】
じゃあその点は反省されないわけですね。
【増山】
それは終始一貫して、皆様にはご提供した上で行動していただくべきだという思いは変わっておりません

増山県議は、百条委員会の中にいて、その進め方に対して非常に違和感をもっておられたのでしょう。だから秘密会となった10月25日の副知事に対する証人喚問の音声データを立花党首に渡したのだと思います。オールドメディアには提供しなかったのは、そのまま握りつぶされる危険があったからだとも言っているわけです。

お二人の県議は、日本維新の会からは処分されてしまいましたが、元々の問題は、県議会がオールドメディアと一緒になって、正しい情報を県民に知らせないまま、「斎藤知事はパワハラ」というストーリーを描いて、追い出してしまったことではないでしょうか。
なぜ追い出したかと言えば、斎藤県知事の改革路線が、既存権益を持つ人々からは、不都合だったからです。これらの内容は、立花党首が兵庫県知事選挙に立候補したからわかったことです。日本維新の会は、政治的に一方的なやり方で斎藤県知事を追い出そうとしたことをまず反省すべきではないでしょうか。今回の二人の県議の処分は、筋違いなのではないかと、私には思えます。
なぜならば、そもそも斎藤県知事が失職に追い込まれたきっかけとなったのが、元県民局長の内部情報の外部流出であって、オールドメディアはそれは内部通報だと言って守ろうとしたし、県議会も問題視していないからです。それなら、岸口県議や増山県議の行動も、内部通報として保護されるべきです。
オールドメディアも、二人の県議を批判するのではなく、なぜ県議が情報をオールドメディアに持ち込もうと考えなかったのか、その点を反省するべきだと思います。要するに、信用されていなかったのです。これは、報道機関としては、致命的な問題なのではないでしょうか。

動画はこちら
https://youtu.be/bD6GlrONj3s