文部科学省による虚偽証拠捏造行為 -解散命令請求裁判で暴かれた国家権力の大罪-

家庭連合に対する解散命令請求において、申立人である文部科学省は,元信者約300名の陳述書が証拠として提出されました。
この陳述書に関し、家庭連合が証人尋問を申請し、尋問が行われたところ、文部科学省が捏造した虚偽証拠が複数含まれていることが判明しました。
家庭連合のHPにその詳細なレポートが公表されましたので、細かく見てみたいと思います。
https://ffwpu.jp/wp-content/uploads/2025/02/20250219-Lawyer-Report-False-fabrication-by-MEXT.pdf

陳述書及び証言調書は294 名分提出されましたが、ここには元信者ではない者(信者の親族,文科省職員,反対派弁護士など)が 33名も含まれていました。
残りの約 9 割は 15 年以上前に入信した者らであり,陳述書は家庭連合を被告とする民事裁判で出された陳述書や供述調書がそのまま流用・提出されていました。
コンプライアンス宣言の2009 年以降に入会した一世信者18 名分については、今回文科省が聴取りを行って陳述書案を起案し,これに供述名義人が署名捺印するという形で作成されました。
家庭連合がそれらを調査・分析し、客観的証拠からみて,陳述内容の虚偽が明らかでその虚偽性が特に酷い元信者5名を選抜して証人尋問を申請したところ、Aさん・Bさんの2名の女性が証人として採用され,証人尋問となりました。
文部科学省は、まさか証人尋問申請されるとは思っていなかったようですが、その結果、陳述書に捏造された内容が複数あることが発覚したのです。

1.Aさん
Aさんの陳述書の柱となる筋書きは,Aの娘が鬱病などの複数の精神病を患っており,これがAが抱える最大の悩みであって,「どうにかして娘の病気を改善させる方法はないか」と常々思っていたところ,家庭連合信者から,「娘の病気は先祖の怨念によるものであり,先祖を救うことで因縁から解放され,あなたや娘が不幸から解き放たれる」などと言われて不安を煽られ,言われるがままに献金したというものでした。
しかし、2019 年 9 月にAさんが教会に対して献金の返金交渉を行った際,Aさんは,娘が鬱病等の精神病を患っていたとか,このことを元に献金するよう言われた,あるいは先祖の因縁や地獄の恐怖で献金させられたなどという話は一切出ませんでした。(録音データ)。
また、Aさんは仮想通過詐欺で失った金を補い別の宗教に使うために家庭連合に献金返還を求めたことが判明しました。返還請求した献金には,2016 年7月 29 日付 694 万 2380 円が含まれていましたが、この時期にAさんが献金した事実はありません。
そして、Aさんに対する証人尋問の結果、仮想通貨詐欺で大金を失った事実及び他の宗教にて先祖解怨した事実を認めました。
また、陳述書には約 20 行に亘って長々と記してある様々な脅し文言をAさんは供述できませんでした。つまり、同記述が捏造された作文であることを如実に示しているのです。
そして,Aさんは,陳述書の内容を確認した上で署名捺印したのかどうかについて,証人尋問で確認を受けると,「細かくは読んでいなかった」と回答しました。
このようにして、陳述書の記載の全てが文科省捏造に係る悪質な作文であり,本人の認識にはない捏造の虚偽事実であることが明らかとなったのです。

2.Bさん
 Bさんは,「アベル・カインの教義」のためにアベルであるTさんに逆らえなかった(マインド・コントロール)とか,Tさんから怒られて献金したと陳述書で述べています。しかし、Tさんをはじめとする現役信者らの話によると,これらは全く事実無根だとのことです。
むしろ,Bさんは,2017 年に自らの信仰証言をしたビデオ(証拠提出済み)において,Tのことを深く信頼し,「自分が病気で入院中にもTが見舞いに来てくれて本当に良くして下さった」と言って心から感謝の言葉を述べていたのです。
証人尋問で、Tさんから具体的に何と言われたかと問われたBは,陳述書に書かれた内容を全く答えられず,それどころか,陳述書に何と書いてあるかも「分かりません」と述べ,陳述書には自身の記憶にないことが書かれている旨供述しました。
「アベル・カインの教義によるマインド・コントロールゆえにTに逆らえなかった」というのは文科省創作による虚構であることが明らかになったのです。
また、文部科学省は、Bさんが、「家庭連合を離れると不幸になったり地獄に落ちるという恐怖心のゆえに信者らは家庭連合の信仰を辞められなかった(マインド・コントロール)」と主張し,Bさんの陳述書にも同旨の記載をしていました。そのため、文部科学省は、Bさんが自由意思により家庭連合を離れて創価学会で信仰をしていた事実及び自由意思により家庭連合に再び戻ってきて信仰をしていた事実を何としても隠したかったのです。
そして、文科省は,証人出廷に当たってBを指導し,創価学会の信仰をしていた事実を頑強に否認させようとしました。実際,文科省側のBさんに対する証人尋問では,この点に関連する明らかな偽証教唆・共謀と認められる問答がいくつかありました。
Aさん、Bさんの陳述書に見られる共通性として、①⇒②⇒③と段階を経るごとに主張・供述内容の虚構性・悪質性が増し加わっている点において共通います。
① 弁護士介入前の当事者間交渉
② 全国弁連の弁護士による通知書送付
③ 文科省担当者による陳述書作成

3. Cさん
家庭連合信者Cさん(当時 65 歳の男性)によると,文科省担当者は陳述書作成の意図を告げずにCから体験談を聞き出し,その内容を元に 2023 年 9
月 20 日付でC名義の陳述書を作成し,裁判所に提出しました。
Cさんは自由意思によって信仰し,献金を行い,祝福式に参加するなどの活動を行ったものですが、陳述書には,「先祖因縁で不幸になる」「地獄に墜ちる」などと言われ,恐怖心から多額の献金をしたり,物品を購入したり,合同結婚式に参加するなどしたと虚偽の事実が書かれていました。文科省がC名義で作成した陳述書には,「合同結婚式に参加しないと,私の家系は,先祖の因縁により不幸になるのではないかと思い,不安になりました。私は,そのような不安を解消するためにも,合同結婚式に参加することにしたのです。」という180度異なる酷い虚偽が記載されていました。
そして,文科省による陳述書の作成過程の悪質さを知る上で特筆すべき点は,Cが「(自分に対し)裁判所から出廷命令が来ないか」と同省職員に尋ねたところ,同職員がこれを否定したという事実です。
文科省は,「まさか陳述書名義人が解散命令裁判において法廷で反対尋問に晒されることはないだろう」と高をくくり,家庭連合を陥れるという邪な目的を遂げるため,妄想たくましくあらん限りの虚偽を盛り込んだ陳述書を捏造していたのです。
報告書では。「嘘はバレないだろう」と安易に見込んだ文科省の浅はかさは,嘘が露見した今となっては実に滑稽というほかない、と厳しく断じています。

4.Dさん
Dさんは 91 歳の元女性信者で,息子達から強い反対を受け,高齢のために抵抗できず,家庭連合を脱会しましたが、しかし,信仰は失っていませんでした。
文科省は,Dさん名義の 34 頁にも及ぶ分厚い陳述書を裁判所に提出しましたが、Dさんは,陳述書を作成したことはないし,献金返還も望んでいないと答えました。陳述書内容は,事実と全く異なるもので、Dさんの夫が先祖の因縁で鬱病になったと言われてビデオセンターに勧誘され,壺を購入させられたとの記載がありましたが、夫の鬱病は 1959 年のことで,2 ヶ月で回復しており,Dが家庭連合の信者に勧誘された 1985年の 26 年前のことだったとのことです。
家族の鬱病が先祖の因縁のせいだと説かれ,それを理由に物品購入を求められたと虚構する点は,Aさんの陳述書における事実捏造と全く同様の手口です。

5. 他の陳述書
「先祖の因縁」,「地獄の恐怖」,「アダム・イブ」、「神父」,「アベル・カイン」など、同じ言葉やフレーズが執拗に繰り返し使われています。文科省が,予め一定の供述の型を用意し,本人の認識と異なる内容虚偽の陳述書をその型に嵌め込んで意図的・組織的に捏造した事実は明らかです。
家庭連合は,文科省提出の陳述書がこれら決められた型に嵌め込む手法で作成されている事実を各類型毎に供述を分類して纏めた別表を作成・提出しています。

6. 統括
嘘とインチキで証拠を捏造してまで宗教法人の解散命令を申し立てた文科省の罪は極めて重いと言わざるを得ません。文科省による犯罪の全貌が余すところなく記録された本件事件記録は永久保存に指定されることが確実に見込まれるところ,同省が厳しい「歴史の審判」を受ける日がやがて訪れることに疑いの余地はありません。

動画はこちら
https://youtu.be/lfU3hO3mdLI