有田芳生氏著 誰も書かなかった統一教会

有田芳生氏著「誰も書かなかった統一教会」を読んでみました。
有田芳生さんが、家庭連合の信者との公開討論の話をXでされているので、有田さんがどんなことを言ってるのか確認しておこうと考えたからです。
https://x.com/aritayoshifu/status/1878066749427302568

第1章の「安倍元首相が狙われた理由」は、2022年の安倍元首相の暗殺事件の犯人である山上徹也容疑者の母親が家庭連合の信者で高額献金していた、ということが書いてあります。これはみんな書いています。しかも暗殺というテロを正当化するような理屈です。
第2章の「政治への接近」は、1968年に勝共連合が設立した下りが書いてあります。これも目新しものではありません。しかも60年も昔に遡った話です。
第3章では、「政治への浸食」と題して、1986年の衆参ダブル選挙で勝共連合が自民党を応援し、中曽根首相が勝共連合を評価したことが書いてあります。これも40年前の話。
第4章では、「統一教会の北朝鮮人脈」と題して、1992年に文鮮明総裁が金日成に会った経緯などが書いてあります。これも30年前。
第5章では、「フレイザー委員会」と題して、1978年のアメリカのフレーザー上院議員が作った統一教会は韓国情報局KCIAが作った組織だという荒唐無稽な報告書について書いています。50年近く前の報告書で、全く信憑性がありません。
第6章の、「世界日報 編集局長襲撃事件」は、1983年の話で、世界日報の経営方針に関する内部のごたごたの件ですが、40年前。
第7章の「赤報隊事件疑惑」は、1987年の朝日新聞阪神支局の襲撃事件が、統一教会の仕業だと言う、事実無根の妄想話で、これも40年前。
第8章の「安倍晋三と統一教会」は、2023年4月に本人が山口県下関市で衆議院議員補選に立候補した話で、やっと最近の話になりますが、下関市は統一教会の聖地だという、これも事実ではない話を書いています。
そして、2009年の家庭連合のコンプライアンス宣言や、家庭連合の信者に対する拉致監禁による強制棄教など、この10年から20年位の重要な話には全く触れていません。

つまり、この本に書かれているのは、30年~40年前の話で、「誰も書かなかった」どころか、あちこちで統一教会の批判のために使い古された話ばかりで、関係者なら誰でも知っています。「誰も書かなかった統一教会」というタイトルは、実際の内容とはかけ離れたものだと思います。

動画はこちら
https://youtu.be/jJu9mCDscus