フジテレビの記者会見 会長・社長が辞任

フジテレビが、中居正広氏の女性トラブルに関連して1月27日に記者会見を行い、経営トップの嘉納会長と湊社長が辞任し、第三者委員会を設置することを、発表しました。
1月17日の記者会見では、カメラも入れず、参加できる人も限定しましたが、それが大きな批判を受けたため、今回は記者を限定せず、時間無制限で質問を受けるというものです。

一人のタレントの女性トラブルが、ここまで大きな問題になってしまったのは、この事件そのものよりも、1月17日の記者会見によって、メディアとしての姿勢が問われたからです。
実際に、あの記者会見以降、スポンサーが次々とCMを公共CMに差し替えてしまい、フジテレビの番組を見ると、一種異様な状況で、テレビ会社としてはなんとも惨めな状況に追い込まれました。

これに対して、「オールドメディアの没落」とか、「これからはSNSの時代だ」という意見が広まっていますが、私はそうではない、と思っています。
確かに、SNSが大きな力を発揮していることは事実です。しかしこれは、国民が新たな情報源を獲得したということであって、既存のマスメディアが不要だとか、役割は終わったとかいうことでは、ないはずです。
SNSというのは、そこにリーチできるにとっては、貴重な情報源ですが、世の中にはデジタルデバイドという課題があり、SNSを利用しない層にとっては、デジタル空間の情報は無価値なものです。多くの国民に情報を届けるのは、やはりマスメディアの役割は依然として大きいと思います。

問題は、そのマスメディアが自らの使命を忘れて商業主義に走ったり、ストーリーを勝手に作って情報操作したり、自分たちに都合のよい情報のみを流すという弊害があることです。
これまでは、それをチェックする方法があまりありませんでしたが、SNSの普及によって、マスメディアの情報辞退を、複眼的にチェックすることができる時代になりました。
私は、昨日TBSの報道特集の内容を批判する動画をあげましたが、それは決してTBS自体が不要などと思っているわけではありません。

私は、マスゴミなどという言葉は、使わないようにしています。
それは、マスコミ本来の使命に戻り、正しい放送をして欲しいと強く願っているからです。
国民の目となり耳となって、正しい情報を発信して欲しいと思っています。
そして、それは可能だと思っています。なんとなれば、マスメディアの多くの社員が、日々現場をええ駆け回って、情報を集める努力をしていると思うからです。

フジテレビの記者会見に参加しているのも、マスコミの方々です。おそらく、そこに参加している記者も、明日は我が身ではないか、と思っているのではないでしょうか。
他山の石とせず、自らの襟を正して、公正で正しい情報を発信して欲しいと、そのように願います。

動画はこちら
https://youtu.be/MMLsjGK-_H0