選択的夫婦別姓制度 海外の制度はそのままでよい

先日、選択的夫婦別姓制度に対する反対の意見を述べたところ、いろいろなご意見を頂きました。その中で、家庭連合の二世の方で、国際祝福結婚を受けて韓国に行かれた男性の方のご意見がありました。韓国では夫婦別姓でも家庭が損なわれることなく、よい家庭を築いているということで、素晴らしいことだと思います。

前提として、私が選択的夫婦別姓制度の導入に反対するのは、あくまで日本の国籍を持った方同士の婚姻に限ります。

韓国では夫婦別姓ですが、それは儒教の影響だと思いますが、親に対する孝を大切にする心は、とても尊いものだと思います。夫婦別姓であることを前提として、韓国社会は家庭を築く伝統文化があると思いますので、私はそれを尊重します。韓国で夫婦同姓制度を実現すべきだ、などとは全く思いません。

反対に、日本人と結婚した外国人が、日本で居住する場合も、夫婦同姓にはなり得ません。ここで言うところの姓とは、戸籍上の話です。外国人が国際結婚して日本に住んでも、帰化しない限りは戸籍が作られませんから、姓の話はそもそも問題になりません。住民票やマイナンバーカードは作られますが、そこに通称を記載することはできますが、夫婦同姓とは関係ない話となります。 戸籍と、そこに記載される姓は、その国の歴史文化を背景に築かれてきたものです。それを軽視して、「夫婦別姓」という制度を形だけ持ち込むのは、日本の伝統文化を棄損する怖れがあるから危険である、というのが私の主張であって、外国の伝統文化について論じるものでなく、ましてやそれを非難する意図は毛頭ありません。中国なら中国、韓国なら韓国、それぞれの国の伝統文化に基づいて、制度を運用すればよろしいかと思います。

動画はこちら
https://youtu.be/TaffKG2E6VE