家庭連合は「反日カルト」ではなく「愛国団体」である
先日の大豆生田実氏は、先日の浜田聡参議院議員との対談で、「家庭連合は反日カルトである」と話しておられましたが、それは間違いです。
「反日カルト」の「カルト」については、先日このブログで、フランスの「セクト規制法」に関するコメントで反論いたしました。「カルト」(フランスでは「セクト」)というは法律で定義できるものではなく、単なる差別用語です。
そして「反日カルト」の「反日」の部分ですが、これも間違いです。家庭連合を「反日」と非難する場合、いくつかその理由を指摘されますが、それに対して一つ一つ反論しておきます。
1つ目は、日本で献金を集めて海外に送金している、という理由です。
韓国には、世界の家庭連合の本部があります。この本部は、海外の宣教拠点への支援を行っています。人的支援もあれば、経済的支援もあります。一旦韓国の本部に献金が送られたとしても、それは世界の支援に役立てられています。
例えば、カトリック教会も、バチカンの本部に世界中から資金が送られてきますが、これと同様です。およそグローバルな組織の場合、その本部に資金が集められるのは通常のことであって、問題はありません。従って、日本から韓国に献金が送金されたとしても、反日の理由にはなりません。
2つ目は、教義についてですが、家庭連合は教義で「日本はサタンの国」と教えている、という理由です。
たしかに、原理講論には、「第二次世界大戦は、民主主義によって結託した米、英、仏の天の側国家と、全体主義によって結託した独、日、伊のサタン側国家との対戦であった。」(後編第五章 第四節(三)(3) 第二次世界大戦における天の側国家とサタン側国家)と書かれています。
しかしこれは、第二次世界大戦の期間について書かれているだけで、それもドイツやイタリアとセットです。そもそも「天の側」とか「サタン側」などと書かれているのは、相対的な話であって、日本だけを絶対的に「サタンの国」などといっているのではありません。事実、戦後日本は全体主義国家から民主主義国家になり、家庭連合では日本を「母の国」と言っています。「サタンの国」とは大きな違いです。
3つ目は、これも教義の話しですが、文鮮明先生が、「日本はエバの国」だと言っている、という理由です。
エバは女性でアダムは男性、女性は男性に貢ぐものだから、日本は韓国に献金しなければならないと教えている、というのですが、これも間違いです。そもそも、家庭連合の教義は、男性と女性は価値において全く同じです。男性と女性は、その役割が違うだけで、神が創造されたものだからです。家庭連合のリーダーは、女性である韓鶴子総裁であることからも、それがわかります。
4つ目は、文鮮明師が、若いころ「二重橋を破壊し、裕仁天皇を暗殺する」と言った、という理由です。
確かに、文鮮明師は21~22歳の頃日本に留学していて、皇居を見ながらそう思ったと語られています。しかし当時の韓国人は日本の支配下にあって地下活動で独立運動をしていて、文鮮明師は愛国者であったから、よりその思いが強かったということでしょう。この発言は80歳を過ぎてくらいのことで、発言は、「若いころはそんなことも思ったが、神様のみ旨を知ってからは、日本という怨讐の国を生かしてあげるために…」という言葉で結ばれているのです。(文鮮明先生み言葉集402巻)
世界を愛するためには、まず国を愛さなければならない、という文鮮明師の思想によるのであって、「反日」という言葉は当たりません。
5つ目は、文鮮明先生ご夫妻が、2011年に竹島に上陸した、という理由です。
これは政治的な立場の問題であり、日本人の立場からすれば問題ですが、韓国人の立場からすれば問題ない、ということになります。韓国人である文鮮明先生ご夫妻が、韓国人の立場で行ったことに対して、日本人の立場で批判しても政治的な話でしかなく、これを家庭連合が反日という理由にする意味はありません。
家庭連合の思想は「反日」なのではなく、「愛国」なのです。これについて、以下に根拠を述べます。
1つ目は、家庭連合の教えは、「為に生きる」ということです。個人は家庭のために、家庭は地域・氏族のために、地域・氏族は国のために、そして国は世界のために生きる、という思想です。だから、私たちは、まず愛国者たれ、と教えられます。日本を亡ぼしたり、日本を貶めるような思想には反対です。日教組は、君が代斉唱や国旗掲揚に反対していますが、とんでもないことだと思います。
2つ目は、1968年に設立した国際勝共連合です。当時ソ連を中心とした共産主義国家が勢力を伸ばし、日本も共産主義が広まっていました。そのような脅威の中、日本の国を守らなければならないと主張し、国家安全保障を主張し、スパイ防止法制定運動を展開してきました。まさに日本の愛国精神を発揚してきたのです。
3つ目は、文鮮明師の講演です。1974年に、帝国ホテルで、「希望の日晩餐会」が開催されました。そこで文鮮明師は次のように語っています。
「美しい日本、希望ある日本、世界が頼りとする日本、アジアすべての開発途上国が尊敬する日本となる為に、この「為に存在する」という鉄則を個人より社会、民族すべての国家を超えて世界にその影響を及ぼす日本となるならば、間違いなく日本の国が、世界を指導するでありましょう。」(文鮮明講演集「為に生きる」P124)
まさに、文鮮明師が日本のために生きてきた証とも言えます。
私自身も祝日には国旗をあげ、天皇家を敬愛しています。私は、家庭連合の教えを受けて、国を愛さなければならないと思い、そのような考えとなりました。
何度も繰り返しますが、家庭連合とは、「反日カルト」ではなく、その正反対の「愛国団体」です。私たちはそのことに誇りを持っており、これからもそうありたいと思います。