文鮮明師の3男文顕進氏の活動について

文鮮明・韓鶴子総裁には、7人の息子がいます。3男の文顕進氏と7男の文亨進氏は、家庭連合とは距離をおいて独自の活動をしています。一部の信者は、3男文顕進氏や7男文亨進氏について行っている人たちもいて、それぞれの主張をしています。
この状況は、時々家庭連合に対する非難の材料となっています。「真の家庭」を目指すと言いながら、そうなっていないではないか、というわけです。これについては、信者の一人としては残念だとしかいいようがありませんが、いろいろな背景があるのだと思います。

先日、3男文顕進氏のグループにおられる方が私にコンタクトを下さり、そのグループの代表的な立場にいる郭錠煥(クァク・チョンファン)氏が書いた本を下さったので、読んでみました。「必事帰正」という本です。物事は正しいことに帰る、という意味でしょうか。

郭錠煥氏は、家庭連合の祝福を受けた家庭、いわゆる祝福家庭の中でも最も古い36双の方です。文鮮明師から非常に信頼され、統一グループの様々な重要機関の責任者に登用されました。世界日報やワシントンタイムズ社長、世界平和教授アカデミー会長、韓国鮮文大学学長などです。三女は郭全淑氏で、文顕進氏と祝福結婚をしています。文顕進氏の外戚ということになります。
文顕進氏は、早逝した長男文孝進氏や次男文興進氏に代わり、文鮮明師の後継者と目された方でした。1998年には世界平和統一家庭連合の副会長に就任、その後も世界原理研究会会長、世界青年連合会長など、主に二世のリーダーとして指導的な立場にありました。
ところが、活躍するほどに文鮮明師が否定するようになり、2009年には文鮮明師から活動を停止するよう指示されます。同じころ、郭錠煥氏も文鮮明師から公の場で叱られることが多くなり、ついに2009年12月以降、文鮮明師が毎朝行っていた会(訓読会)に姿を現さないようになってしまいました。

郭錠煥氏の本の内容で私が問題と思うのは、文鮮明師が文顕進氏や郭錠煥氏を否定したのは、背後に文鮮明師の夫人であり文顕進氏の母である韓鶴子総裁が、自らの権威を高めるために、陰謀を働いたという主張をしていることです。家庭連合は、「真の父母」による救済を教義の中心に据えており、文鮮明師と韓鶴子総裁は二人で一つであると、私は理解しています。文鮮明師からあまりにも愛され重用された郭錠煥氏が、文鮮明師自身から否定されるようになった時に、その原因をどこかに求めるお気持ちはわかるのですが、その批判の矛先を韓鶴子総裁に向けてしまったことが、私を含む多くの信者の同意を得られない原因なのではないかと思います。
7男文亨進氏のグループも同様で、こちらに至っては、韓鶴子総裁は「真の父母」の資格がないとして、文鮮明師と最初の釜山での伝道者である「姜賢実氏」が真の父母だとして、勝手に聖婚式までしてしまいました。これについてはさすがに郭錠煥ですら批判しています。

冒頭申し上げましたが、文鮮明師・韓鶴子総裁が、「理想家庭」を訴えながら子息が反目していることについて批判もありますが、これについては韓鶴子総裁ご自身が、必ず解決すると話をされています。私たちの周囲にも、いろいろな親子関係があり、親子が対立してしまうことも少なくありません。ある意味、家庭連合の中では、3男の文顕進氏と7男の文亨進氏の問題は、親子問題としてはこれ以上ないという位の大きな影響を与えていますが、それをも越えなければならないのが、「真の父母」というものなのかもしれません。
尚、本書を下さった方は、とても礼儀正しい方でした。この本と共に、いろいろなご意見を下さったことには、感謝いたします。私はこのような方々を批判する気持ちは毛頭ありません。文顕進氏及びグループの方々が、本来の姿に戻ることを願っています。

動画はこちら
https://youtu.be/Zl5xPGH6Kac