ドラゴン牧師 天皇に関する動画
ドラゴン牧師こと岩本達弘氏は、毎日家庭連合の解散命令請求の問題や、監禁問題について、動画で紹介して下さっています。その岩本氏が、今から5年前の動画で、天皇について語っておられるものがあります。
当時、天皇の即位礼・大嘗祭に対して、日本基督教団を始め、ほとんどのキリスト教会が反対声明を出しました。それに対して、かつて日本基督教団に所属していた氏として、異論を述べているのです。
日本同盟基督教団の声明「即位の礼・大嘗祭に関する宣言」
日本基督教団は、戦時中に天皇を崇拝して神社参拝を肯定していたとして、戦後になってから「第二次大戦下における日本基督教団の責任についての告白」としてこの行為を過ちとして発表しています。
日本基督教団の声明「第二次大戦下における日本基督教団の責任についての告白」
岩本氏ご自身も、かつて日本基督教団の牧師であった頃、「キリストは神が人となられたからよい。しかし天皇は人が神になったので、よくない」という説教をされていたそうです。しかし、今振り返ってみればそれは間違いであったと言うのです。
それは、キリスト教が言っている神と、日本で言われる神は、そもそも違うものだ、というのです。キリスト教の神は創造主です。それに対して日本の神は、高貴な存在、すぐれた存在、という程の意味であって、例えばすぐれた技術を「神業」、素晴らしい対応を「神対応」などと言うわけです。だから、キリスト教徒が天皇を敬愛したところで、それはキリスト教が禁じるところの「偶像礼拝」には当たらない、というわけです。
私もこの意見に賛成です。私は、宗教者であると同時に、日本の国民です。日本の国民が、日本の国の象徴である天皇を敬愛することに、何の問題もありません。初詣には神社に行くし、私の部屋の中には、地元の神社で頂いた「八幡神社御守護」のお札があります。正月や彼岸、お盆には、父親の墓参りに行きます。こういうことは、日本の伝統文化ではないでしょうか。
キリストの名のもとに、日本人のアイデンティティである天皇家を否定したり、神社へお参りに行くことを否定するような声明は、出すべきではないと思います。なぜなら、これらは宗教というよりは、日本の伝統文化であるからです。日本という国の、魂の部分は、大切にするべきだと思います。岩本氏の動画は、キリスト者自身がその点を述べている点、素晴らしいと思います。