田中角栄 100の言葉
昔読んだ田中角栄語録を読み返してみました。学歴も資産もない中で、叩き上げで宰相に上り詰めた人物が、いかに周囲の人々に接し、愛されたのか、その言葉からうかがい知れます。いくつか引用してみます。
「要件は便箋1枚に大きな字で書け。
初めに結論を言え。
理由は3つまでだ。
この世に3つでまとめきれない大事はない。」
簡潔でスピーディーな仕事師の一面ですね。
「できることはやる。できないことはやらない。
しかし、すべての責任はこのワシが負う。以上!」
大蔵大臣に就任した時に、官僚に言った言葉です。かっこいいリーダーの言葉ですね。
「人にカネを渡す時は頭を下げて渡せ。
くれてやると思ったら、それは死にガネだ。」
金権政治と言われ、失脚の原因ともなったカネですが、恩を着せることはしないという、田中角栄なりの美学があったようです。
「人の悪口は言わない方がいい。
言いたければ便所で一人で言え。
自分が悪口を言われた時は気にするな。」
これは大切なことだと思います。誰かの悪口を言えば、それは自分に返って来そうです。
「男は飲ませて握らせればすぐ転ぶ。
女はこれと決めれば動かない。
候補者の周りに女が群がれば間違いなく勝つ。」
今こんなことを言えば、男女差別と騒がれそうですが、田中角栄が女性に人気があった理由がわかるような気がします。
ロッキード事件で失脚し、取り巻きの政治家が距離をおくようになって、人間の浅ましさをよく知る田中角栄は、人の気持ちにはとても敏感だったのかもしれません。