家庭連合を退会するのに拉致監禁は不要 ~やめたければ教会に行かなければよい~
家庭連合を退会するためには、どうすればよいかと言えば、答えは簡単です。教会に行かなければよいのです。拉致監禁して強制脱会させる必要はありません。
私はもう40年以上、家庭連合の信仰を持っていますけれども、この間に多くの方が入会されましたし、多くの方が退会されました。昔教会で一緒に過ごしていた信者が、今はもういない、ということは、とても多くあります。そして、退会する方々を引き留めるために、教会が無理なことをする、例えばそれこそ監禁するなどという話は、一切聞いたことがありません。退会される方々は、だいたい教会に来なくなって、そのままいなくなるということがほとんどだと思います。
もちろん、信者の交わりというのがありますので、しばらく来ないと周りが心配して、どうしたのか、何か困ったことはないかと、お尋ねすることはあります。しかし、何が何でもやめさせない、ということは一切ありません。少なくとも、私は聞いたことがありません。
私は一般企業に勤めていましたから、転勤がたくさんありました。転勤すると、自分で最寄りの家庭連合の教会を探して、自分で訪ねていきました。そうすると、家庭連合では会員登録されているので、それで照合されて、所属教会を変更することができるわけです。もし転居して、そのまま手続きをしなければ、行くべき教会が、なくなってしまいます。私も、このまま何もしないと、教会に行かなくなってしまうな、と思ったこともあります。そのようにして、幽霊会員のようになって名前だけ残っている人も結構いると思います。
だから、拉致監禁なんかしなくたって、信者は自分でやめる時はやめるのです。拉致監禁に手を染める親たちは、これしか脱会させる方法はないと思って実行するのでしょう。しかし、それは無駄なことなのです。家庭連合は、自分でやめようと思ったらいつでもやめられるし、実際にそうやって退会した人は、少なくありません。私の感覚だと、家庭連合に入会してそのまま残っている人の割合は、半分もいないんじゃないかと思います。
もちろん、家庭連合の信者としては、信仰をやめたいという信者がいたら、何か困ったことはないかとか、いろいろと相談にのったりすることは必要と思います。これまでそういうことが十分できてきたかと言えば、反省すべき点も少なくありません。しかし、退会するかどうかは、あくまで本人の気持ち次第です。それは尊重されるべきであって、それを妨げたり、非難したりするべきものではありません。
では、なぜ親が必死になってやめさせようとするかと言うと、そうしなければ永遠に家庭連合から脱け出すことができないと、思い込んでいるからです。そしてそれは、反対牧師や脱会屋に説得されたからではないでしょうか。
しかし実際は、無理にやめさせる必要などありません。要するに、見守ってあげればいいんです。やめる人はやめるし、残る人は残ります。無理して拉致監禁したって、その結果退会するにしろしないにしろ、親子関係がこじれてしまうだけで、得るものはありません。それよりも、子どもを信じて、本人の自由意志にまかせる方が、どれだけよいかわかりません。
脱会屋や反対牧師の話に乗っかって、大切な親子関係を壊し、本人の人生や心身まで傷つけるような、拉致監禁などするべきではありません。