長崎平和祈念式典にイスラエル大使を招待せず G7各国大使が参加をボイコット

7月9日は、長崎に原子爆弾が投下されてから、79年です。この記念式典に、鈴木市長はイスラエル大使を呼ばなかったそうですが、それに反発して、G7各国の大使が参加を見合わせるという事態になりました。
NHKの記事によれば、鈴木市長がイスラエル大使を招待しなかった理由を、「政治的な理由で招待していないわけではなく、平穏かつ厳粛な雰囲気のもとで式典を円滑に実施したいという理由だ」と説明したとのことです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240809/k10014543181000.html

しかし、これはおかしなことです。日本では、昨年10月のハマスのイスラエルに対する無差別テロ攻撃をほとんど報道せず、逆にイスラエルの国家安全保障上の対抗措置を、人道上問題があるとした報道を繰り返しています。明らかに政治的な理由によるもので、G7各国大使が反発しているのは、それに対するものです。
「平穏かつ厳粛な雰囲気」を担保するためにイスラエル大使を呼ばないとすれば、具体的になにを危惧したというのでしょうか。ハマスが日本に対して報復措置を講じるというのでしょうか?

岸田首相も参席する式典を、G7各国大使がボイコットするということは、もはや鈴木市長という、一地方自治体の首長の問題ではなく、日本の外交上の方針の問題です。
イスラエルは、中東唯一の民主主義国家です。そしてイスラエルに対するハマスの昨年の攻撃はテロリズムであると断定しており、それは今日まで変わりありません。
日本の外務省も、今年5月23日付の記事に、「2023年10月7日に発生したハマス等によるテロ攻撃により1,200人が死亡した」と明記しています。
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_044.html

それなのに、今回の事態を招いたというのは、日本の中東における国際情勢に対する認識が、G7各国といかにずれているか、ということを示すものです。
日本では、ハマスに同情してイスラエルを悪者にするような報道があふれていますが、正しい認識をするべきだと思います。

動画はこちら
https://youtu.be/xMbVuHPnbEo