家庭連合の「平和」と共産主義者の「平和」は真逆
家庭連合は、正式名称が世界平和統一家庭連合です。同じように世界平和と名前のつく団体に、世界平和女性連合(WFWP = Women Federation for World Peace)とか、天宙平和連合(UPF = Universal Peace Federation)などがあります。UPFに至っては、世界平和を越えて、霊界と全宇宙を総称して天宙と言っているのですから、世界を遥かに越えた壮大な平和を意味しています。
家庭連合が目指す平和というのは、伝統的な文化や秩序を尊重することの延長線上にあります。具体的には、個人は家庭のために、家庭は氏族のために、氏族は民族のために、民族は国家のために、そして国家は世界のために生きるという、「為に生きる」という精神が根本にあるのです。これについては、一昨日の記事でも書きました。まさに文鮮明師の思想そのものです。
一方で、平和という言葉は、共産党が好んで使う言葉でもあります。日本国憲法のことを平和憲法と言ったり、平和のために戦争をなくそう、と言った文脈です。
日本共産党の綱領にも、「平和で民主的な日本をつくりあげる民主主義革命を実現することを当面の任務とし、ついで社会主義革命に進む」と書かれています。
https://www.jcp.or.jp/web_jcp/html/Koryo
そもそも共産主義が是とする革命は暴力革命のことですから、「平和」と「革命」は真逆の概念ですから、この綱領は矛盾しています。それではここでの「平和」とはどういう意味でしょうか。
簡単に言えば、日本を無力化する、ということです。日本国憲法制定の大きな目的は、日本を軍事的に無力化することです。憲法第9条第2項の、「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。」というのはその典型です。共産党はこれを平和憲法といって、改正に大反対しているわけですが、それは日本の無力化に、この条文が非常に役に立つからです。
日本を無力化すれば、綱領に書かれている「社会主義革命」が可能となります。名前をごまかしていますが、これは党名の通り、「共産主義革命」です。日本が無力化すれば、中国などの力を借りることもできます。「革新(Innovation)」ではなく「革命(Revolution)」です。既存の秩序を破壊することです。
つまり、家庭連合が意味する「平和」と、共産主義者が言っている「平和」は、同じ言葉でも中身が正反対なのです。家庭連合はあくまで伝統的な文化・伝統を大切にし、その先に平和があると考えています。共産主義者が言う「平和」は、既存の文化・秩序を破壊するための、レトリックに過ぎません。
家庭連合の目指す「世界平和」は、自立した国家がお互いに尊重し、協力するというものです。共産主義者の「世界平和」は、中国やロシア、北朝鮮などの覇権主義国家による力によるものです。
同じ言葉でも、全く意味が異なることを、ご理解頂ければと思います。
動画はこちらをご覧ください。
https://youtu.be/V3IldHT1PIw