佐渡金山の世界遺産登録と角田夏実選手の金メダル

昨日は、非常に嬉しいニュースが2つありました。

まず、佐渡金山が世界遺産への登録が承認されたと言うニュースです。インドでユネスコの委員会が開催され、そこで承認がされたということです。
私も佐渡にはご縁があり、過去何回も佐渡には行ったことがあります。そこで何回も佐渡金山に行きましたし、そこを世界遺産に登録しようということで、佐渡市全体で取り組んできたことも知っています。

佐渡金山というのは、江戸時代に開発されて、江戸幕府の直轄領として幕府の財政を支えた金山です。なぜ江戸幕府が、260年の長きにわたって安定的な政権となったかと言うば、その1つには佐渡金山と言う強力な財政基盤があったということが言われています。
また、佐渡金山では、灰吹き法という、当時最先端の精錬技術が取り入れられており、今回は佐渡金山の坑道もさることながら、金を精錬する一連の設備が世界遺産の登録対象になったと言うことです。
少し残念なのは、韓国の前文在寅政権が、戦前の強制連行の施設であったという理由で、以前佐渡金山の世界遺産登録に反対していたということです。そもそも佐渡金山の世界遺産登録の大きな理由は江戸時代を中心とした話なので、韓国の主張は無理筋であったと思います。しかし今回は日韓政府がよく協議して、韓国も賛成に回ったということで、これも素晴らしいことだと思っております。おめでとうございます。

もう一つは、現在行われているパリオリンピックで女子柔道48キロ級の角田夏実選手の金メダルです。角田選手は私の地元のご出身で、地元ではパブリックビューが開催されました。角田選手の金メダルは夏季オリンピックのメダル第500号という節目のものであり、またパリオリンピックの金メダル第一号ということです。

私は柔道については週1回位稽古をしていて、一応柔道家なのですが、その立場から見ると、角田選手の技はとても素晴らしいと思います。巴投げという技ですが、来るとわかっていても必ず仕留めるという必殺技を持っているのは、ほんとに強いと思います。通常巴投げは、かけられるときに腰を落としてしまえばそれ以上はかからないのですが、角田選手の場合は、相手の下に潜り込んで、そのまま両足で相手をコントロールして投げてしまいます。一つの技を磨きあげて、芸術的なものにしているというのは、素晴らしいと思います。

それから準決勝では、若いスウェーデンの選手と対戦しましたが、ゴールデンスコアに入ってから相手の選手が内股をかけたのですが、その選手が指導を受けて反則負けとなりました。技をかけた側が指導をもらうのは不思議だし、実況放送の解説者は今のは何の指導なのでしょうか、と言っていましたが、再生ビデオを見てわかりました。相手選手は角田選手に持たれた引手を、両手で引きはがしたのです。これは組み合おうとしていないということで、確かに指導の対象になりますが、審判はよくこんな細かいところまで見ているな、と思いました。さすが審判のレベルが高いと思うし、信頼できる審判だと思います。

今回はあまり宗教とは関係ない話ですが、とてもうれしいニュースですし、金つながりということで、この記事を書きました。
おめでとうございます!

動画もアップしましたので、こちらをご覧ください。
https://youtu.be/ViqoytZ3nqs