イスラエル戦争の嘘

元外交官の佐藤優氏と、元NHKの手嶋龍一氏による、イスラエルとハマスの紛争についての対談です。

佐藤氏の解説は非常にわかりやすいです。
日本のマスコミでは、イスラエルとハマスの戦争として報じられていますが、そもそもガザはイスラエルという国の自治区であって国家間の戦争ではないこと、ハマスはテロ組織であること、イスラエルのガザ地区への攻撃が非難されているが、ハマスは病院や学校を軍事施設化して人間の盾としていることなどを、説明しています。

ハマスは地上からイスラエルを消滅させるという明確な目的を持った組織です。イスラエルはこれに対して国家存亡をかけて戦っています。こういう背景を理解しなければ、人道主義だけでは和平をもたらすことはできないように思います。

日本のマスコミ報道は、ハマスに同情的で、一方的にイスラエルが悪いという論調です。武力の面では圧倒的にイスラエルが強力でハマスの武力は貧弱です。報道を見ていると、強者が弱者をいじめているといった単純な構図に見えてしまいます。
しかし実際はそうではなく、イスラエルはハマスの自爆テロやロケット弾攻撃により、多くの人々が殺されています。典型例が、昨年10月のテロ行為であり、1200名が殺され、250名が拉致監禁されました。

立場が異なる佐藤氏と手嶋氏の対談は、問題を深掘りするために、興味深い内容です。