国連人権理事会の通告書(2)

子ども家庭庁の「宗教の信仰等に関係する児童虐待等への対応に関するQ&A」(以下、Q&Aガイドライン)に関する、国連人権理事会から日本政府に対する通告書について、日本政府が回答を提出しました。
https://spcommreports.ohchr.org/TMResultsBase/DownLoadFile?gId=38493

原文は英語なので、これを以下の通り和訳しました。
https://www.ogasawara-church.jp/wp-content/uploads/2024/07/6194216ca0e3dcbc22e0abb803c1d680.pdf

回答を簡単に整理すると、下記の通りです。

①市⺠的及び政治的権利に関する国際規約は遵守している。
②宗教的なものでもそうでなくとも、虐待は同様に扱う
③Q&Aをヘイトクライムの目的に使われたとしても、日本政府の意図とは関係ない。
④宗教的教育を受ける子どもの権利については、言及なし。

Q&Aガイドラインは、家庭における宗教教育に対して国家が干渉するものです。親が子供に対して幸せを願って教育する際に、それが宗教的な儀式などの場合に「虐待」と称して抑制することが可能となってしまいます。

国連人権理事会は、それを懸念して通告書を提示しているのに、日本政府は「問題ない」の一点張りです。あまりにも宗教に対して理解がない、と言わざるを得ません。

通告書では、エホバの証人の例が挙げられていますが、これは宗教界全体に係わることであり、問題提起すべきだと思います。