原理運動の研究

今から約50年前の1977年に書かれた、茶本繁正氏による統一教会の批判本です。この種の本としては、草分け的な存在ではないかと思います。
当時は、霊感商法などという言葉はありませんでした。なんと言って批判しているかといえば、統一協会は若者を監禁して洗脳している、統一協会はKCIAによって作られた、統一原理は血分けの教義だ、などと言うものです。
どれも、今からすると事実と異なることが明らかです。私は高校生の頃に、統一教会の伝道所に通っていたことがあるのですが、この本を読んで距離を置きました。当時、生きる目的は何か、というようなことを考えていて、興味はあったのですが、この本を読んで、さすがに悪い印象を持ちました。

その後大学に入学するに当たって、強烈な統一教会バッシングに驚きましたが、一方で本当のことは実際に触れないとわからないと思いました。
一週間の研修会に参加しましたが、講義の内容はとても面白く、監禁して洗脳するなどというようなものではありませんでした。朝から晩まで講義はありましたが、あっという間に時間が過ぎたことを覚えています。
大学では、左翼学生が「統一協会=KCIA」「原理研=公安警察のスパイ」というような情宣をしていました。しかし韓国の統一教会は韓国政府から弾圧されていたし、公安警察など見たこともありません。
血分け教義に至っては、統一教会くらい男女の性的関係に厳しい団体はないと思いました。異性には手も触れないし、キスや性的交渉などもっての他です。批判本に書いてあることと、真逆でした。
要するに、実際に統一教会の中に入ってみると、批判本や学内での情宣は全部デマであり、事実と全く異なることがよくわかったのです。

家庭連合に対するブラックプロパガンダは、手を変え品を変え、50年以上続けられています。時間と共にそれが間違いであることがわかるのですが、ブラックプロパガンダを流す側は、内容が事実がどうかよりも、それが家庭連合潰しに役に立つかどうかで、情報を流します。

このようなことに政府やマスコミも早く気づき、ブラックプロパガンダの片棒を方がされることがないよう、強く望みます。