オウム真理教のトラウマ
家庭連合の解散命令請求について掘り下げていくと、色々な論点が浮き彫りになってきます。
法律的な面での解散命令請求のプロセスの不透明性、メディアの報道の公正性、拉致監禁に代表される暴力の正当化、政治家と宗教の関わり方、信教の自由、などです。
その中で、先日の信教の自由と人権を守るシンポジウムで、中川牧師が、「オウム真理教のトラウマ」ということを話されました。
家庭連合はオウム真理教と同一視されている面があり、それが社会において、「宗教はいらないもの」という、無宗教化の要因にもなっているのではないか、という指摘です。
かつて地下鉄サリン事件が発生する前に、オウム真理教を擁護した宗教学者やジャーナリストがバッシングを受け、それ以降宗教問題については触れないようにするという、暗黙の認識が広がってしまっています。
それが、現在家庭連合に利するような報道や発言が封じ込められている、というわけです。
宗教家も同様の状態で事態を静観しているから、「自分たちは違う」と言って、関わろうとしません。
中川牧師は、そういう状況の中で警鐘を鳴らしているわけで、貴重な意見だと思います。
